こんにちは。
カッパ室長です。
今回紹介するのはジャンプ+で連載されている話題沸騰中の体操漫画です。
『ムーンランド』(山岸 菜)
どんな内容?
主人公の天原満月(あまはら みつき)は毎日すみだ体操クラブを覗いて中で練習する生徒を観察していました。
そんな満月のことが気になった柴田周一郎(しばた しゅういちろう)は満月をクラブに誘います。
それから6年後。
中学3年生になった満月と周一郎。
周一郎はジュニア時代最後の大会に向けて練習に励んでいました。
満月はというと一人で毎日地味な基礎トレを黙々とこなしています。
試合に出て勝つことや良い点数を取るということに満月は全く興味がなく、試合にも出場する気はありませんでした。
満月が体操をする理由は「自分の体を100%思い通りに動かせるようになる」という目標のためだけだったのです。
しかし、先生に勝手にエントリーさせられてしまった満月は周一郎とともにジュニア最後の大会に出場することになります。
試合当日。
強豪クラブと同じ班になってしまった満月と周一郎。
緊張と焦りのせいで周一郎は試合でミスをしてしまいます。
そんな周一郎に「自分のミスで負けるほどみじめなことないぜ」「次なんてない、人は結果しか見ないんだよ」と厳しい言葉を放つ強豪クラブのエリート選手・堂ヶ瀬朔良(どうがせ さくら)。
周一郎が今日のためにどれだけ頑張ってきていたのかを知っている満月はその言葉を聞き、堂ヶ瀬は間違っていると反論します。
満月は堂ヶ瀬に「闘ってもいないお前に選手の気持ちがわかるっていうのか!?」と言われ、自分の気持ちを貫くためにこの試合で勝つことを決意し、見事に勝利を収めます。
その後、満月は午後に行われる堂ヶ瀬の試合を観にいきます。
そこには満月が目標としているものに限りなく近い、堂ヶ瀬の体操の姿がありました。
満月は堂ヶ瀬の体操はどうやって手に入れたのか、どんな気分なのかをもっと知りたいと感じ、堂ヶ瀬を追って同じ兎田高校に進学し、体操部に入部するのでした。
ここが魅力的!
この作品は本格的な体操漫画です。
体操がテーマの作品って珍しい感じがしますね。
そしてこの漫画、2004年のオリンピックで体操男子団体金メダリストの水鳥寿思さんが監修されているだけあって、体操の演技や練習もとても詳しく丁寧に描かれています。
主人公の満月はとても高い技術を持っているけれど、勝負事にはあまり関心がないようです。
あくまで自分の体を100%思い通りに動かしたいという目標のために練習を続けています。
しかし、堂ヶ瀬と出会い、高校に入学することで、このままでは目標にたどり着けないことに気づき、上を目指し始めるのです。
高校のメンバーも個性的で面白いですね。
満月はマイペース人間であまり空気が読めないタイプで、堂ヶ瀬は負けず嫌いのガキっぽい性格。
そして紅一点のヒロインで堂ヶ瀬の幼馴染の陽田あかりと初心者の九藤臣。
臣がいるおかげで体操に詳しくない人が読んでも、臣と一緒に体操について学んでいくことができます。
満月と堂ヶ瀬はライバルでありながら、同じ仲間として成長していくというのが面白いなと思いました。
体操は個人もあるし団体もありますからね。
親友の周一郎は別の強豪校に進学したので、後々周一郎が強敵となって満月や堂ヶ瀬の前に立ちはだかるのではないでしょうか。
今後の展開がとても楽しみです。
ジャンプ+のサイトでは現在3話まで無料で読むことができます。
気になった人はぜひ読んでみてください。
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おわり