SF

【完結】【HEART GEAR 第7巻 見どころ紹介】200年の時を経て明かされる真実!人類と機械の未来は―。

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カッパ室長です。

 

今回はジャンプコミックスの漫画『HEART GEAR』第7巻の見どころ紹介と感想を書かせていただきます。

 

『HEART GEAR』第6巻の記事はこちら↓↓

【HEART GEAR 第6巻 見どころ紹介】ヘブンランド到達目前!!様々な敵が襲来する!! カッパ室長です。 今回はジャンプコミックスの漫画『HEART GEAR』第6巻の見どころ紹介と感想を書かせていただ...

 

HEART GEAR

著者:タカキツヨシ


第7巻の見どころ(ネタバレ注意)

選択

ついにヘブンランドに到達したルゥたち。

ヘブンランドの管理者である「D」「R」に歓迎され、予想外のもてなしを受けて若干戸惑ってしまう。

そしてルゥはDとRにゼットを元の姿に蘇らせたいとお願いする。

するとDとRはゼットを蘇らせる代わりにルゥと一対一で対話をさせてほしいという条件を出し、ルゥはそれでゼットに会えるのならと快諾するのであった。

 

Dはルゥに「人類は全て滅んだわけではない。今も相当数が生存している。」と衝撃の事実を告げる。

200年前、戦争によって人類は減少し刻一刻と破滅に向かう状況に対し、『ノア社』という企業が“二つの計画”を実行に移していた。

一つ目は巨大な宇宙ステーション『パナギア』で50万人分の遺伝子サンプルと冷凍睡眠コールドスリープ状態のノア社関係者1万人を地球から脱出させる、通称“パナギア計画”。

二つ目はパナギアで眠る人間が再び地上に戻れるようになった時、その拠点となるべき受け皿を建造し維持し続ける、通称“ヘブンランド計画”。

つまりこのヘブンランドは“人類再建予定地”だったのだ。

 

Dはギアは存在するものを維持することはできても新たに創造する力はない、今のこの閉塞した状況を打開するためにパナギアを地上に戻し、再び人類とギアが共生できる新たな世界を築いていきたいと考えていた。

逆にRは過去にギアを制御できず失敗した人類が再び地上に戻ってきたらギアたちを完全に制御し単なる道具へと戻してしまうのではないかと危惧し、パナギアを地上に戻すことなくずっとこのままで良いと考えていた。

そしてDとRは「人類の未来は我々のような機械ではなく、人間自身の選択に委ねるべきである」とルゥにパナギアを地上に帰還させるためのスイッチを渡すのであった。

『HEART GEAR』第7巻 P137より

感想

今回でこの物語も完結となりました。

個人的にはもうちょっと続いてほしかったです。

せっかく前の巻で新キャラや敵キャラがたくさん登場したので、それらとの戦闘ももっと見たかったですね。

レイスとか絶対ライバルキャラぽかったのにクロムと戦うことがなかったのが残念でしたし…

今回はDとRはルゥに選択を委ねていましたが、変革派と維持派で争いになる展開でも面白そうでしたよね。

そうなったらルゥたちは回収部隊と仲良かったしD側につきそうだし、アッシュとかとも再戦できたかもしれません。

色々と話が膨らませそうなだけあって、今回で完結してしまうのはちょっともったいなかったですね。

 

ついにヘブンランドに到達したルゥたち。

ヘブンランドが砂時計みたいな変な構造になっているのはまさかの“暇だったから”。

ギアもただ建造するだけではつまらないからあえて難しい構造にしていたんですね。

そんなことせず、普通にこの街を広げていれば世界がもっと暮らしやすいものになっていたのではないかな?と思っちゃいましたが、暇つぶしならしょうがありませんね。

 

Dの話でこの世界の真実やルゥがなぜ一人地球にいたのかが判明しました。

ルゥは事故によってパナギアから放り出された人類初の帰還者だったんですね。

そしてまさかの人類は宇宙ステーションで冷凍睡眠しているとか…

ザ・SFって感じですね。

 

そしてルゥは人類を地上に戻すのか、そのままにするのかの二択を問われます。

こんな小さな子に人類の未来を決めさせるって酷すぎますよね。

これを呼んだ時、自分だったらどっちにしようと悩んでしまいました。

人類を呼び戻せば世界が再び繁栄する可能性もあるし、再び戦争になる可能性もありますからね。

せめて人類があと数人いるのならこのヘブンランドで楽しく過ごせるから現状維持でも良いのかなと考えていましたが、その考えも次のお話でダメなんだと思い知らされてしまいました。

 

結局スイッチを押すには世界を知らなすぎるルゥは再び世界を見て回るため旅に出ます。

『HEART GEAR』第7巻 P150,151より
成長したルゥも可愛いですね。

そこでルゥはルゥ以外の人間が地上で生きていることを知ります。

これならパナギアを戻さずとも人類が再び繁栄するのでは?と思いましたが、人間は血のつながりの濃い血族結婚をしすぎると病気になりやすかったり障害を持つ可能性が高まるという欠点がありました。

彼らを見てルゥはパナギアを地球に戻すことを決心します。

自分ひとりだったらこのままでも良かったですが、他の人たちを救うためにスイッチを押すことにしたのですね。

はたしてこのルゥの選択が世界をどう変えていくのか。

物語はルゥがスイッチを押し、パナギアが地上に戻ってくるシーンで終わっています。

その後のお話としてスーツ姿のルゥがハルたちを迎えに来ているので、これから彼らと協力して人類を再建させていく感じになるのかと思います。

どうなったのかその後がとても気になりますね。

 

連載時、ルゥとクロムが再び旅に出てそれから数年後の流れになった時、私は「あっコレ打ち切りの流れっぽいな」とヒヤヒヤしながら読んでいました。

しかしそこから新キャラが登場したので、「もしかしたら第二部が始まるのか!?」とワクワクしたのを覚えています。

ですがそこから2話で物語は完結。

やはり打ち切り気味な終わり方で悲しかったですね。

第7巻のカバー裏にあった作者のあとがきにはこの物語の終わり方には宇宙に脱出していた人類が侵攻してくる《人類レコンギスタ編》や、DとRが悪意を持ってルゥに立ちはだかる《ヘブンランド騒乱編》なども考えられていたそうです。

個人的には《ヘブンランド騒乱編》を経て《人類レコンギスタ編》にいく流れが見てみたかったです。

でもこれをやるとかなりの長編になってしまいそうですね。

 

タカキツヨシ先生の絵は私にドストライクだったし、物語もとても面白かったです。

次回作があるとしたらレイスやイリス、ケライノ、アエロの三姉妹、ヒルドのような女性キャラがカッコよくバトルする漫画とかが読みたいですね。

タカキツヨシ先生の次の作品も楽しみに待っていようと思います。

 

おわり