カッパ室長です。
今回はヤングマガジンにて連載中の作品『私のアリカ』第4巻の見どころや感想を書かせていただきます。
第3巻の紹介記事はコチラ↓↓
『私のアリカ』
原作：藤沢もやし
漫画：隈屑。
推しが好きすぎて自分もアイドルになっちゃう話 (1/14) pic.twitter.com/ky89n9ijha
— 隈屑。『私のアリカ』2巻7月6日発売!! (@kumakuzu2019) April 5, 2023
主な登場人物
『私のアリカ』第4巻 P2,3より宮嶋 ナナ
親友のアリカ失踪の謎を内側から探るためにオーディションに合格し、第3期生となった。
無愛想だったり音痴だったりで全くアイドルに向いていないが、ファンからの応援を受けアイドルの素晴らしさに気づき成長している。
北条ルリの権力に対抗するため、人気を上げようと奮闘中。
真宮 アリカ
りりかるトリックの元センター。
1年前に謎の失踪を遂げ、現在も行方不明。
北条 ルリ
りりかるトリックの現センター。
完璧主義者でアリカにライバル心がある。
りりかるトリックを支配し、メンバーやトレーナー陣もルリの言いなり状態となっている。
南雲 彩
りりかるトリックの第3期生。
歌とダンスのレベルは高いが、人気がないことを悩んでいる。
配信でナナとコラボしてナナと仲良くなるが、何者かに彼氏と一緒にいるところを撮られてしまい…
小笠原 ゆめ
りりかるトリック第3期生。
“りりトリ”のプロデューサーである乙川の曲のファンで、自分ならもっと乙川の曲を活かせると思いりりかるトリックに入った。
しかし、りりかるトリックのドロドロとした裏側を知ってしまい嫌気がさしてしまう。
藤間 えみり
りりかるトリック第1期生。
現役アイドルでありティーン誌の専属モデルも兼任し、SNS上での影響力はメンバー内随一。
ルリに縛られる今のりりトリの状況に不満を持ち、ルリから解放されたいと願っている。
盛田、山本、高橋
ナナとともにアリカ失踪の謎を追うドルオタ三人衆。
第4巻の見どころ（ネタバレ注意）
「キャスパー」？
宮嶋ナナはアリカ失踪事件の真相に近づくため、1期生の藤間えみりと密会をするようになる。
ナナがえりみに他に信頼できる人間はいるのか訊ねると、えみりは絶対信じられる人は難しいが逆に信じちゃダメな人はたくさんいると教えてくれる。
その中にはチーフマネージャーの田名崎、2期生の近衛みみ、1期生の神崎真世、そして天賀谷ちひろの名があった。
さらにナナは北条ルリの権力に対抗するためには人気が必要だと考え、えみりに人気を上げる方法はないかと訊ねると、えみりはSNSをやることを提案するのであった。
さっそくSNSや配信を始めようとするが苦戦するナナ。
そんな姿を見た南雲彩がナナに一緒に配信をしないか？と提案してくれて、ふたりは一緒に配信を始めることに。
配信の評判は良く、ナナは彩とも仲良くなることができた。
しかしその直後、彩は何者かに彼氏と一緒にいるところを撮影され、SNSに拡散されてしまう。
その人物はかつてアリカのスキャンダルを流した「キャスパー」なのではないかとメンバー内で噂されるようになる。
そしてその魔の手は同じ3期生の小笠原ゆめやナナにまで迫りだし…
『私のアリカ』第4巻 P96,97より感想
今回はナナたち第3期生がストーカー被害にあうお話などが描かれました。
まずはナナと1期生の藤間えみりの密会のお話から。
前回から北条ルリに対し不満を持つえみりと協力するようになったナナ。
そんなえみりから“りりトリ”関係者の中で信頼できない人間を教えてもらいましたが、信頼できない人多すぎますね。
マネージャーもダメだし、メンバーもほぼダメ、敵ばかりです。
彼女たちに対抗するためナナは人気を上げようとSNSを始めていきます。
それがきっかけで同じ3期生の南雲彩とも仲良くなるように。
しかし彼氏との画像が拡散され、彩は“りりトリ”から脱退することになってしまいました。
脱退するの早すぎでしょ。可哀想すぎます。
そしてストーカーに命令していたのが、同じメンバーの川瀬雪乃だったことがショックでした。
グループ内で蹴落とし合ってて本当にドロドロしすぎです。
実際のアイドルたちもこんなことになってるのかもしれないと思うとゾッとしますね。
雪乃がナナたちにバレるまで平然としていて善人のように振舞っていたのも本当に怖いです。
今回の事件のおかげで「キャスパー」の正体も明らかになりました。
「キャスパー」の正体はナナとともに行動するドルオタ三人衆の一人・高橋でした。
気になるのはなぜ彼がナナに自分が「キャスパー」であることを隠し、アリカを捜すことに協力しているのか。
「今はまだ ただの友達でいたいんです」というセリフにどんな意味があるのか。
以前にアリカのスキャンダルを流したことに何か関係があるのか。
彼にも彼なりにアリカを追う理由があるのかもしれません。
早くこの辺りの真相も明らかになってほしいですね。
そしてアリカ失踪事件についてもちょっとずつですが明らかなってきました。
ルリが階段で倒れたアリカの服を脱がせていたり、床の血を拭き取っている姿が描かれています。
しかしルリが突き落としているシーンはないのでまだルリが犯人と断定できませんね。
あとルリの「私たちには時間がないのよ」というセリフが気になります。
これはどういう意味なのか。
単純にアイドルとしての活動できる時間のことなのか。それとももうすぐアリカ失踪事件の真相が公になってしまうということなのか。
さらに第4巻の最後にはルリたちが地面に穴を掘り、バッグに詰め込んだ中身を埋めようとするシーンも描かれました。
ここで気になるのはあの場に少なくともルリを含め3人はいますが、ルリ以外の人間の顔が描かれていないこと。
ルリに「できない」と言って座り込んでいた人間ははたして誰なのか。
もしかしたらこの子ってアリカだったりしないでしょうか？
そして埋めようとしているのはアリカっぽく見えますが別人だったとか。
そうなるとルリはアリカを殺したのではなく、アリカのために何かをしたのではないかという考察もできますね。
ルリがアリカのためにこの事件を起こしたのだったら、この漫画のタイトル『私のアリカ』の「私」はルリのことなのかもしれませんね。
次はどんなことが明らかになるのか楽しみです。
ナナのほうは人気メンの牙城を崩すため、因縁の相手である小笠原ゆめと共同戦線を張ります。
『私のアリカ』第4巻 P171より敵対していたのに仲間になるとか激アツですね。
えみりも陰ながら支えてくれているし、この二人がこれからどうやってルリたちと戦っていくのか。
続きが楽しみですね。
単行本第5巻は2024年5月発売予定です。
おわり
