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【鍵つきテラリウム】滅びゆく世界を旅する姉弟の物語【あらすじと感想】

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こんにちは。

本日は滅びゆく世界で旅をする二人の姉弟の終末冒険ファンタジーを紹介します。

 

鍵つきテラリウム』(平沢ゆうな

どんな内容?

人類が衰退し、荒廃した世界。

この世界では人類は「完全環境施設(アルコロジー)」と言われる外界からの供給なしに自給自足が可能な巨大居住施設で暮らしていました。

ここではロボットと人間の境界が曖昧なほど技術が進化していて、人もロボットも同じように診れる医者「技官」が存在します。

しかし、アルコロジー大戦と呼ばれる戦争により古の技術はほとんど失われ、この100年ほどでアルコロジーの電力は徐々に低下し始めました。

古の技術を蘇らせようとする「調査技官」たちが調査を行っていますが成果は上がらず、この世界は確実に滅びの時が迫っています。

 

そんなアルコロジーを救うため、二人の姉弟は旅を続けています。

姉のチコは調査技官としてアルコロジーの調査をおこなう感情豊かな女の子。

姉のサポートをする弟のピノは全身がロボットで、姉よりも落ち着きがあり、ちょっと冷たい感じです。

二人の母親であるペティは技官の仕事をしていて、アルコロジーの調査に出て行方不明となっています。

二人は母からアルコロジーを救う「」と破損したメッセージを受け取り、鍵を完成させ、母を探し出して破損したメッセージの内容を確認して、この世界を救おうとしています。

鍵の完成させるにはロボットのコアを回収しなければいけません。

コアを回収するためにはそのロボットを破壊しなければいけないのです。

 

二人はアルコロジー内を巡り、様々な出会いをしていくことになります…

ここが魅力的!

この漫画は第1巻の時点ではけっこう謎に包まれている部分が多いです。

母からもらった「鍵」とは何なのか?

なぜ鍵の完成にロボットのコアが必要なのか?

破損したメッセージに内容とは?

など気になることが結構あります。

またなぜ弟のピノはロボットの体なのか?という疑問もあります。

事故や病気で元々の人の体で生きることができず、ロボットに移植されたのでしょうか?

そこらへんのことも後々描かれるのでしょう。とても楽しみです。

 

崩壊した人工物に芽生えた自然の風景などで独特な世界観も描かれています。

この世界ではロボットも人と同価値としてみられているというのも重要な点だと思います。

そのため、コアを回収するためにロボットを破壊しなければいけないということにチコは心を痛めています。

チコはロボットの命も大事にして無理やり破壊して奪うということはしたくないようです。

ピノは姉と違い、コアを回収するためならばロボットを破壊することに躊躇はない様子。

この二人が互いに自分の意見を語り合うシーンは胸がグッとなるような気持ちにさせられます。

 

第1巻では様々なロボットとの出会いの話が描かれていました。今後ロボットだけではなく、この荒廃した世界で生きる人間たちにも出会っていくのでしょう。

その出会いがチコとピノにどのような影響を与えていくのか今後の展開がとても楽しみです。

 

はたして二人は無事に鍵を完成させることができるのか、母に会うことはできるのか。

気になった人は是非、手に取って読んでみてください。

 

 

最新刊の第2巻では病を患いながらも懸命に生きる少女と出会います。

そして、遂にピノの過去が明らかに!?

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おわり