バトル

【ジャガーン】願望を武器に変えて戦うダークヒーロー【あらすじと感想】

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本日はバトル漫画を紹介します。

今回の主役はダークヒーローです。

最近ダークヒーローが流行っていますね。

この漫画では主人公も敵も自分の願望を武器に変えて過激なバトルを繰り広げます。

 

ジャガーン
原作:金城宗幸
漫画:にしだけんすけ

どんな内容?

交番勤めの警官・蛇ヶ崎晋太郎(じゃがさきしんたろう)は同棲中の彼女・由利子とこのまま結婚して家庭を持って子供が生まれて、という未来をつまらなく思い、すべてを「ぶっぱなしたい」と思っています。

ある日、蛇ヶ崎が働く舞羽(ぶっぱ)市の上空から大量のカエルが降ってきました。

このカエルの名は「マッドゼノパス」といい、人間と融合し、その宿主を「壊人」にしてしまいます。

「壊人」は自我を失い、願望のままに凶暴化してしまうのです。

蛇ヶ崎は電車の中で人間が壊人となって殺戮を始める現場に遭遇してしまいます。

蛇ヶ崎は壊人に殺されそうになり、「こんなことなら一発くらい撃っときゃよかった」と思った瞬間、蛇ヶ崎の右腕が銃に変形し壊人を倒すことに成功します。

蛇ヶ崎の中にも「マッドゼノパス」のオタマジャクシが寄生してしまい、窮屈で退屈で鬱屈した未来をぶっ壊したいという願望が蛇ヶ崎の右腕を銃にしてしまったのです。

そのときに出会ったフクロウのドクちゃんに壊人について教えてもらい、ドクちゃんと共に壊人を倒し壊人の中にいる「マッドゼノパス」(ドクちゃんは愛をこめて「キチガエル」と呼ぶ)をすべて回収するため、蛇ヶ崎は半壊人のダークヒーロー「ジャガーン」として戦い始めます。

ここが魅力的!

この漫画の魅力の一つは過激なバトルシーンです。

過激でグロテスクなシーンは多めですが、過激なだけでなく爽快感もあります。

蛇ヶ崎は警察官として壊人を倒して住民を守るために戦うという気持ちもありますが、壊人にジャガンをぶっ放して気持ちよくなりたいという欲望も持っています。

この欲望をエネルギーに変えて壊人にぶっ放すときの爽快感が凄いです。

戦闘シーンもとても迫力満点でバトル好きの人にはたまらないのではないでしょうか。

 

敵の壊人の名前が面白いのも魅力の一つです。

例えば、結婚式で花嫁が祝ってもらいたい欲望が暴走して「メデタウロス」に壊人化したり、給料を上げてほしいという会社員の欲望が暴走して「バーニングプア」に壊人化したりとダジャレのような名前をしています。

変な名前ですが、みなとても強いところが良いですね。

現実社会でも不満をためこんで爆発する人がいますが、この漫画ではそれが壊人化するという表現で描かれています。

ただのバトル漫画ではなくこういう現代社会の問題について考えさせられるのも面白いポイントの一つです。

 

バトル漫画だけでなくヒューマンドラマとしても楽しめる作品です。

何かと我慢しがちのこの世の中で不満を自分一人でため込まないで、発散させたり、誰かに打ち明けることが大切なんだと思わせてくれます。

ストレス社会のこのご時世だからこそ多くの人にこの漫画を読んでもらいたいと思います。

 

 

おわり