カッパ室長です。
今回は月刊ヤングキングアワーズGHにて連載されている『かみくじむら』第3巻の紹介です。
※ネタバレを含むのでご注意ください。
『かみくじむら』第2巻の紹介はこちら↓↓
『かみくじむら』(大見武士)
第3巻の見どころ(ネタバレ注意)
潜伏していた跡継ぎ
真島を崖から突き落とした永瀬は、村長の嘘のおかげで悪魔から村を救った救世主とんり、再び村の女性たちから尊敬されるようになった。
真島のもとへ移っていた女性たちも永瀬の元へ戻ってきて謝罪するが、逆に永瀬は反省すべきは自分のほうだと頭を下げ、村にとってふさわしい村長になると宣言する。
そして夜の方も、今までのような自分勝手な抱き方ではなく、相手のことを考え紳士的な触り方をするようになった。
しかしそれはすべて永瀬の演技だった。
まずは村長になることが第一で、人々への仕返しはその後にすればよいと考えていたのだ。
紳士的になったと勘違いしたエリは永瀬に会ってほしい人物がいると相談する。
地下に連れてこられた永瀬は、そこで死んだことになっているエリの兄・ソウジと出会う。
ひょうきんなふりをしたままソウジは永瀬に村長はこの村の人間を皆殺しにしようとしていることを話す。
そして永瀬に本当に村を継いでほしいとお願いをするのだった。
終わりへの準備
村長は外の人間と連絡を取り、「すべてを終わらせる準備が整った」と言う。
しかし、村長はこのまま終わらせるのはもったいない、永瀬を絶望に叩き落したいと悩んでいた。
村長にすぐに行動されるとマズイと感じたエリは「まだ焦ることはない」と、村長を説得しようとする。
しかし、腹立たしい永瀬の顔を見た村長は、永瀬の就任式で全員毒殺させることを決めてしまうのだった。
そんなこととは知らずに、永瀬はミナでおのれの欲求を満たしていく。
そして、家の隠し穴を見つけてしまったフタバは地下で愛し合っているエリとソウジの姿を目撃してしまうのだった。
感想
今回もクズ無双している永瀬。
真島を殺してしまったことで、真面目になったのかと思えば、それは表面だけで、中身はよりクズで最低になっていましたね。
紳士的になったと言っても、スケベなことには変わりはありませんが…
そして上っ面の優しさを信用してしまう女性たち。可哀想だね。
エリの兄・ソウジに出会い、この村がもうすぐ皆殺しにあうということを知ってしまいます。
そのことを聞いて「もったいない」と口にしてしまう永瀬。
その言葉を聞き逃さなかったソウジ。
そのせいでソウジは永瀬のことをまだ信用しきれなくなってしまったようです。
まぁ、永瀬でなくてもこの桃源郷を失くしたくないと思う人はいるでしょうね。
ソウジはこの村の人々を村長の洗脳から解放し、外の世界に出ていくことが目的のようです。
ソウジは嘘をついて信用させた永瀬をこれからどう使って村長を倒そうと考えているのか。
気になりますね。
そして物語は終盤に向かってきています。
村長はもう皆殺しを行う気満々ですね。
村の女性たちは助かってほしいですけど、永瀬だけは村長の言うように絶望に叩き落されながら死んでほしい。
次の第4巻で最終巻とのこと。
どんな結末を迎えるのか楽しみですね。
みんな助かってほしいし、村長と永瀬だけは地獄のどん底に落ちるような終わり方をしてもらいたいものです。
おわり