どうも。
カッパ室長です。
今回は裏サンデーコミックス『きみに恋する殺人鬼』第5巻の見どころ紹介と感想を書かせていただきます。
第4巻の記事はこちら↓↓
『きみに恋する殺人鬼』(あきやまえんま)
この度『きみに恋する殺人鬼』のイメージソングMVが‼️公開されました‼️
『特別をちょうだい』
歌&作詞:Taikiさん
作曲:永塚健登さんかわいくて中毒性あって素敵な曲なので是非聴いてください👍👍👍https://t.co/r4MI3nGhz6#きみに恋する殺人鬼#ネムツキ pic.twitter.com/Erj2Hj5qfb
— あきやまえんま😈5巻発売中 (@akiyamabc) October 11, 2022
第5巻の見どころ(ネタバレ注意)
決別
吉崎心愛の本当の彼氏である佐藤優希までも殺害してしまった鈴木龍斗。
そして優希の仲間に見つかってしまい、心愛と二人で再び逃亡するのであった。
心愛を守るため、人を殺め、彼女以外の全てを失った龍斗。
それなのに心愛はまだ優希のこを好きだった。
そして龍斗といると心愛はずっと辛そうだった。
そのことに気づいてしまった龍斗は泣き言を言う心愛にきつい言葉を放ってしまう。
龍斗は心愛に「きみは僕にとって…神様みたいだったから…」と言うと、心愛は龍斗に「好きになってほしいから…いい顔をしている。さっきから見ているのが…本当のわたし…。だから…神様なんかじゃない…」と答えるのであった。
その言葉を聞いて龍斗は心愛に自分の勝手な理想を押し付けていたことに気づく。
かわいくて優しくて、ほしい言葉をくれる、都合のいい、自分が勝手に作り上げた理想の心愛に逃げていただけだったと。
「僕、きみが好きじゃないかも…」
そう心愛に告げた龍斗はすべてを終わらせるため、心愛と決別すること選択する。
「ひとりにしないで」と涙を流す心愛に龍斗は「大丈夫だよ。ひとりでも…」と微笑みかけ、心愛を車から降ろし、ひとり車を走らせるのであった。
感想
今回でついにこの物語も完結しました。
龍斗くんは残念ながら警察に捕まってしまい、死刑になるようです。
普通にバッドエンドな感じで終わってしまいましたね。
政宗が言っていたようにあっさり終わってしまった感じです。
てっきり龍斗と政宗の戦いが見れるのかなと思っていたのですが…
政宗の手下に心愛が捕まってしまい、龍斗が命をかけて心愛を助け出す。
しかし政宗と相打ちで龍斗は命を落としてしまう、という展開を予想していたのですが、そういう展開には全然なりませんでした。
実際は政宗の手下が警察に通報して、そのまま逮捕でした。
政宗なんのために登場したの?って感じですね。
これはちょっと残念だったかな。
もしかしたら本当は政宗と戦う展開も予定してたけど、そう出来なかった理由があったのかもしれませんね。
龍斗は心愛と出会い、新しい自分に生まれ変わろうとしました。
しかし、最後に心愛と決別したことで現実の自分を受け入れることにしたようです。
結局龍斗の心は救われずに終わってしまった感じでしたね。
心愛に恋して幸せだったというわけでもなく、むしろその逆で「きみさえいなければ」と考えてしまっていたし…
もうちょっと龍斗が救われる終わり方にしてほしかったですね。
良かったのは理子ちゃんが生きていたこと。
心愛のほうは龍斗と別れ、龍斗と話していたベトナムの海辺へ逃げていました。
そして最後に彼女の過去が描かれていました。
心愛は家族、特に母親から嫌われ、幼い時から愛に飢えていたようです。
そのため誰にでも好かれようと良い顔をする今の生き方をするようになっていました。
ずっと王子様を待ち続けていた。
しかし上手くいかない。
やめたくてもこの生き方しか知らない。
だからこんな悲しい事件が起きてしまったんですね。
ですが、最後に龍斗の「大丈夫だよ。ひとりでも…」という言葉が心愛の生き方を変えてくれたようです。
もう王子様を待つお姫様ではない。
心愛はお姫様側でないことを自覚し、醜い現実を生きていくようです。
一応心愛の心を変えることが出来たのがこの物語のわずかな救いなのかな。
ハッピーエンドではなく、あくまでバッドエンドで物語が終わるのは理想は理想、現実は現実ということをしっかり分からせるという意味でこの物語に合っていると思いました。
とても悲しい物語でしたが、色々考えさせられることも多くある作品でした。
おわり