どうも!
バトルものも大好き、カッパ室長です。
ついに最終巻!!
今回はビッグコミックスの『ジャガーン』第14巻の見どころを紹介させていただきます。
※ネタバレを含むのでご注意ください。
『ジャガーン』第13巻の記事はこちら↓↓
『ジャガーン』
原作:金城宗幸
漫画:にしだけんすけ
ジャガーン最終14巻発売中です。
沢山加筆したので是非。
https://t.co/8dZsAYe2gC pic.twitter.com/KClhCv8Phj— にしだけんすけ@ジャガーン (@tyokopaisotugyn) December 28, 2021
第14巻の見どころ(ネタバレ注意)
超越
恩人である三日土を死なせてしまった後悔から暴走形態<陰闇壊人イン・ジャガーン>となってしまった蛇ヶ崎。
しかしその力は凄まじく、散春ですら苦戦しているノーメンを圧倒していく。
勝てないと判断したノーメンは街中に散らばるノーメン体を吸収し回復しながら一時撤退を図るが、ジャガーンはそんなノーメンにとどめを刺すべく追撃する。
圧倒的な力を見せる蛇ヶ崎だが、彼はその代償として己の欲望をすべて壊し、自我を崩壊させていた。
このままではノーメンを倒せても完全な懐人となってしまった蛇ヶ崎を誰も止めることができなくなってしまうとドクちゃんは雪丸と愛理に説明し、蛇ヶ崎を助けられる唯一の人物であるベルを捜すように告げるのであった。
ついにノーメンを追い詰め、蛇ヶ崎はノーメンに最後の一撃を放つ。
しかし、その攻撃はノーメンの体を通り抜けてしまう。
蛇ヶ崎の攻撃を受け続け、人間の虚しさと欲望の原理を学んだノーメンはこの土壇場で新たな姿<超越!超次元半懐人 メタ・ノーメン>へと進化したのだった。
LASTぶっぱなす
すべてのエネルギーを中和するメタ・ノーメンにはどんな攻撃も傷つけることが出来なかった。
蛇ヶ崎はメタ・ノーメンが跳ね返してきた自身の攻撃で瀕死状態になってしまう。
メタ・ノーメンに対抗する術がなくなり、絶望する人々。
そんな時、戦いの場にベルが到着する。
己の欲望を使い切り、戦う理由も後悔もなくなり生きる魔法がなくなった蛇ヶ崎にベルは語りかけるのであった。
「何してるんですか…?蛇ヶ崎さん。お久しぶりでーす。
世界終わる前に私、蛇ヶ崎さんとやりたいことまだ残ってるんですけど。
ねぇ 蛇ヶ崎さん。
私、温泉行きたい。
どうです? 乗りませんか私の欲望。」
いきなりふざけたことを言い出すベルに蛇ヶ崎は「…バカに、しに来たのかよ。」と答える。
そんな蛇ヶ崎にベルは言う。
「だって…まだ好きなんだから仕方ないじゃん…
蛇ヶ崎さん、遊ぼ。」
この言葉が蛇ヶ崎の心に届き、蛇ヶ崎にもう一度“欲望”を与えた。
「ベルちゃんと温泉はヤバいだろ。
温泉入って…酒飲んで…イチャイチャして…
世界を救うには、十分すぎる“魔法”だろ。」
復活した蛇ヶ崎はベルの欲望と重なることで、懐人を人間に逆行させる能力の弾丸を放つことが出来る新たな姿<新・懐人戦士ベル・ジャガーン>へと進化する。
新たな能力を目覚めさせ、蛇ヶ崎はメタ・ノーメンとのラストバトルを開始する!
感想
今回で『ジャガーン』も最終巻となってしまいました。
最終巻も最後まで手に汗握る白熱のバトルが描かれていました。
前回、元上司で恩人でもある三日土さんを死なせてしまった蛇ヶ崎は、その後悔から暴走して<陰闇壊人イン・ジャガーン>となってしまいました。
イン・ジャガーン状態の蛇ヶ崎は本当に強かったし、この状態が個人的に一番カッコよかったです。
しかし強さの代償として、自我が崩壊してしまい、戦ううちに蛇ヶ崎が完全な懐人になってしまうというデメリットがあったのが辛いポイントでした。
そんな蛇ヶ崎に追い詰められたノーメンも新たな形態に進化して応戦していきます。
なんか最後の戦いは進化進化の連続でしたね。
ノーメンの途中の進化形態<キョムキョム>や<ノーダラボッチ>はただただ気持ち悪かったですが、最後のメタ・ノーメンはラスボス感もあって良かったと思います。
メタ・ノーメンはターミネーターみたいでカッコよかったです。
ドラゴンボールのフリーザやセルなどもそうですが、敵キャラの進化形態って途中をちょっとブサイクにして最後はカッコよくしがちなんですかね?
ラスボスなだけあってメタ・ノーメンは能力もとんでもなく強かったです。
すべてのエネルギーを中和して攻撃を無効化するとか普通の人じゃ太刀打ちできませんね。
そんなメタ・ノーメンにやられ絶体絶命のピンチのときにヒロインであるベルちゃんが駆けつけ蛇ヶ崎が新たな力を得て復活する、まさにバトルものの王道の展開でここは本当に面白かったです。
そして新たな力も懐人を人間に戻す「逆行の力」というのも良かったです。
能力解除系の能力はどの作品でも最強ですからね。
ラストバトルはまさに最強vs最強の戦いという感じでした。
ちょっと気になったのは、最後に蛇ヶ崎も自分を撃って懐人から人間に戻ったはずなのに、結局懐人のまま物語が終わっていたところでしょうか。
人間に戻すけれどそれは一時的なもので、キチガエル自体は体に生き続けているから、一定時間が経つと懐人に戻ることができるのかな?
あとノーメンを倒したら黒幕である散春とも戦うのかと思っていたのですが、散春は最後まで蛇ヶ崎の味方でしたね。
ライバルとの決着も見てみたかったです。
今回の戦いでは仲間も多く死んでしまうと思っていたんですが、雪丸も宿(愛理)も生きてましたね。
雪丸なんか戦いが終わったら蛇ヶ崎を殺す約束をしていたのに結局その約束忘れて愛理とイチャイチャしてましたし…
宿と雪丸は死ぬと思ってたので予想が外れてしまいました。
そしてノーメンは倒しましたが、まだ多くの懐人がこの世界に生き残っていて、漫画によくある「俺たちの戦いはまだまだこれからだ!」な感じで終わってしまったのもちょっと残念です。
懐人を全滅させるところまで見てみたかったのですが、ノーメン以上の敵を作り出すのは難しそうですもんね。
『ジャガーン』は能力系のバトル漫画としてもとても面白かったし、それ以上に「人としての生き方」などを考えさせてくれる良い作品でした。
金城宗幸先生、にしだけんすけ先生の新作も誠意企画中とのことなので、次回作も楽しみに待っていたいと思います。
おわり