こんにちは、こんばんは!
ラブコメ大好き、カッパ室長です。
今回は角川コミック・エースの『漆葉さららは恋などしないっ』の第4巻を紹介します。
※ネタバレを含むのでご注意ください。
前回の記事はこちら↓↓
『漆葉さららは恋などしないっ』(ぷよ)
漆葉の最終巻が今日発売ですー、
気が向きましたらお手に取っていただけると幸いです〜。 pic.twitter.com/AfkPGUYhG3— ぷよ 漆葉最終巻発売中です。 (@puyotopia) August 3, 2021
YouTube“KADOKAWAanime”より
第4巻の見どころ(ネタバレ注意)
デート
お互いの気持ちを話し合い、「なんとなく好き」と告白して正式に付き合い始めた漆葉さららと心石小道。
しかし付き合い始めてからテスト期間などもあって何にもしていないことにさららはこのまま夏休みに突入したら自然消滅してしまうのではないかと危機感を抱いていた。
そしてさららは小道に「デートしましょう!」と提案する。
すると小道のほうも水族館のチケットをさららに渡し、しっかりデートの準備していたのだった。
そしてデート当日。
姉の紗耶に選んでもらった服を着て、待ち合わせ場所へ向かうさらら。
楽しいデートが始まるのかと思いきや、小道はさららと会ってから少し遅れたタイミングでかつ言わされてる感満載で「似合ってるね その…服」と言い、イラっとしたさららからわき腹に肘鉄を食らうのであった。
水族館に着き、さららと小道は良い雰囲気で館内をめぐる。
テンションが上がったさららは無意識に小道と腕を組んでしまうのだった。
「今離したらこの後心石くんは気恥ずかしさのあまり会話にぎりぎり支障がない範囲で距離をとった私と館内を回ることになるわよ!!」と熱弁したかと思えばその後の未来を勝手に妄想し後悔し落ち込むさらら。
その後、腕組みはハードルが高かったと言って手をつなぐことにした2人。
恥ずかしさから手を離そうとするさららの手をしっかりとつかんで離さない小道。
「漆葉さんの挫折ルートは流石に回避しないとね?」
「ま まって心石くん!一瞬!一瞬でいいから離しましょう!?考えてみたらこっちのほうが肌と肌で…!」
「あははは 漆葉さん ホントめんどくさいなぁ」
「んなぁ!?」
呪い
「暇だな」
16年前、土地神である不死森ヨーコは神社の本殿の屋根に座り足をパタパタさせ退屈していた。
科学の進歩によって人々が神頼みすることが減り、土地神の仕事が減っていたのだ。
コンビニでアイスとポテチを買うため、ヨーコは女子高生に化けて屋根から飛び降りると偶然にも男子高校生の心石小鉄、のちの小道たちの父親となる少年にその姿を見られてしまうのであった。
ヨーコのことを狐であることを見抜くがどんなことにも興味を持つことができず自分を欠陥品と語る小鉄にヨーコは興味を持ち、行動を共にするようになっていく。
そうしているうちにヨーコはどんどん小鉄に惹かれていくのだった。
しかし小鉄が就職する年齢になり、別の土地に行くことになってしまう。
ヨーコは土地神のため、この土地から離れることができず、小鉄と離れ離れになってしまうのだった。
そして数年後。
小鉄は幼い小鳥と小道を連れヨーコの前に現れた。
それを見たヨーコは頭がくらくらし、何も聞こえなくなってしまう。
そして今までなんとなく想って、無理だよなぁっと自分で切り捨てた気持ちが声になって聴こえてくるのだった。
「コテツが欲しかったなぁ」
するとヨーコの頭上に禍々しいナニカがうごめき始めるのであった…
読んだ感想
この第4巻で『漆葉さららは恋などしないっ』は完結となります。
第4巻は恋人同士になったさららちゃんと小道くんのイチャイチャを楽しむ回とこの物語の重要な部分である“呪い”について描かれています。
まずはさららちゃんと小道くんのデートのお話。
自然消滅を避けるべくデートをしようと頑張る2人は、さららは魅了体質のせいで人込みのある場所がNGで、小道くんは日差しが強い場所NGということで水族館へ行くことに。
2人ともめんどくさい体質のせいで遊ぶ場所も限られてて、本当に大変そう。
カップルが楽しむ夏のイベントほとんど無理そうですね。
それでも2人は水族館ですさまじいほどイチャイチャしていきます。
もうこれ「なんとなく好き」ではなく「本気で好き」ですよねと思っちゃうほど。
個人的にはデートの後のさらら、切華、小鳩の3人のリモート女子会が面白かったです。
ひたすらさららちゃんがのろけていて、それを適当に相槌を打ちながら聞き流している切華ちゃんと小鳩ちゃんがほんと良い。
実際の女の子たちの恋愛トークとかもこんな感じなんですかね?
それにしてもさららちゃんはどんどんメンコツになっていきますね。
最初のクールビューティーはどこにいったのやら…
まぁ今のほうが可愛いから良いんですけどね。
そして後半からは不死森ヨーコさんの過去と“呪い”誕生のお話が描かれました。
“呪い”の正体はヨーコさんの失恋によってあふれた邪悪な欲が、急な小鉄の告白による幸せによって祝福へと変わり、爆発して散ったものだったようです。
ヨーコさんと小鉄くんの恋の物語は話数の関係上駆け足気味で進んでしまったのがちょっと残念ですね。
もうちょっと2人のお話を見ていたかったです。
これにてこの物語は完結ということですが、設定が面白かったし、他のキャラを主人公にしてスピンオフ作品を描いてほしいですね。
切華ちゃんを主人公にして退魔師の話を深掘りしても面白いのではないでしょうか?
あと海里くんとかもけっこう謎が残ってて気になりますよね。
いつか続編が出ることを待ち続けたいと思います。
おわり