「親友か」「恋人か」
あなたならどちらを選びますか?
本日は「青春とは何か」を考えさせられる新たな青春漫画を紹介します。
『青のフラッグ』(KAITO)
どんな内容?
高校3年生の春
高校3年生になり、一ノ瀬 太一は仲の良い友人とクラスが離れ、空勢 二葉、三田 桃真と同じクラスになってしまう。
桃真とは小学校からの幼馴染ですが、クラスで目立たないタイプの太一と違い、桃真はスポーツ万能で人当たりも良いいわゆるリア充のため、自然と距離を置くようになっていました。
また太一は無意識に二葉を嫌っていました。
どんくさくていつも俯いている二葉を見るとまるで自分を見ているような気持になってしまうから。
そんな3人の新学期が始まります。
二葉の恋の手伝い
ある日、太一は二葉から恋の相談を受けます。
二葉が恋をしている相手は桃真だったのです。
桃真はどんな髪型が好みなのかと聞かれ太一は「ちょっとした違いじゃ気づかない。バッサリショートぐらいにしたら印象変わるかもしれないけど」と特に深く考えずに答えてしまいます。
その言葉を真に受けた二葉は翌日バッサリ髪をショートにしてきてしまう。
自分の軽はずみな発言を真に受ける二葉につい怒鳴ってしまいます。
太一は知っていたのでした。
桃真の好きなタイプはスラっと背の高い年上で黒髪ロングのストレート、性格は二葉と正反対であることを。
そのことを告げても二葉は頑張るといいます。
「やらないで後悔する自分を変えると決めたから」と。
そして彼女の「変わりたい」という気持ちに心を動かされ、二葉の恋を協力することに。
それから太一は二葉と桃真をくっつけるための手伝いを始めるのですが…
ここが魅力的!
「親友か」「恋人か」
このマンガの冒頭でこの二択について書かれています。
たぶんこれがこのマンガのテーマなのでしょう。
難しい二択ですね。
自分がこの状況になったらどちらを選ぶだろうと考えてしまいます。
どちらか片方を選ぶともう片方が傷つく、両方を選べないからこその苦悩や葛藤があると思います。
ましてや主人公は高校生ですよ。
こんな難しい2択辛すぎますね。
このマンガでは登場人物がそれぞれの「好き」という気持ちに悩み、それでも前へ進んでいこうとしています。
ちょっとネタバレになってしまうのですが、このマンガの恋愛には異性同士だけでなく、同姓同士の恋愛も描かれていきます。
今までにない青春マンガだなと感じました。
というかこれが青春マンガとして認識されるような時代になってきたんですね。
設定は今までありそうでなかった斬新なものですが、しっかり王道の恋愛青春漫画になっているのが凄い。
とても面白いんです。
登場人物のふとした表情にどんな思いが詰まっているのか想像すると胸が切なくなってしまいます。
青春とは何か。
そんなことを考えさせられる素晴らしい作品です。
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おわり