カッパ室長です。
今回はコミックDAYSにて連載中の漫画 シリウスKC『江戸前エルフ』第12巻の見どころ紹介と感想を書かせていただきます。
YouTube“日活アニメチャンネル”より
『江戸前エルフ』第11巻の紹介記事はこちら↓↓
『江戸前エルフ』
著者:樋口彰彦
ウチの神社の神様がエルフだったはなし③
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— 樋口彰彦 (@higuchi_akihiko) October 15, 2020
第12巻の見どころ(ネタバレ注意)
エルダが容疑者!?
最近 月島では連続窃盗事件が起きていた。
エルダと小糸がその話をしていると、小柚子がやってきて同級生もおもちゃを盗まれたという話をする。
こども向けのおもちゃばかり盗まれているため、小糸が犯人はエルダなんじゃないの?と冗談で言っていると、そのタイミングで本当に警察がやってきてしまう。
やってきたのは佃警察署の新米警察官・白川真琴巡査。
事件は窓際やベランダなどの高所に置かれたおもちゃが狙われているため身長が高い人物が犯人と考えた真琴はエルダに事情聴取をしに来たのだ。
「エルダはひきこもってゲームやアニメを楽しんでいるだけで ただの無害なエルフです」と小糸がエルダの無実を主張するが、神社の縁の下で盗まれたおもちゃが見つかって…
『江戸前エルフ』第12巻 P16,17より巫女、熱を出して寝込む
ある朝、エルダを呼びに来た小糸の顔が真っ赤だった。
医者の茜に診てもらうと「溶連菌」だと言われ、先日の幼稚園の七五三参拝で子どもから貰ってしまったらしい。
小柚子たちは感染ってしまうため、エルフで感染ることがないエルダが小糸の看病をすることに。
エルダに看病なんてできるのか?と不安な小糸と、私に看病なんてできるのか?と不安になるエルダ。
いつも頑張っている小糸をしっかり甘やかしてあげようと、エルダは一生懸命小糸を看病したり、小糸の代わりに参拝者から隠れながら境内の掃き掃除をするのであった。
感想(ネタバレ注意)
第12巻はエルダが警察に窃盗の疑いをかけられたり、ラジオやDIYの話をしたり、小糸の看病をしたり、コマちゃん劇場がひらかれたりするお話などが描かれました。
新作小説の執筆に悩むパンニャとそれを支える小椿木つとめのお話もありました。
まずは前回の続きで、月島で起こった連続窃盗事件のお話から。
おもちゃばかり狙った窃盗だから犯人はエルダなんじゃないの?と冗談交じりに言ったら本当に警察が来るの面白すぎでしょ。
そして白川真琴巡査も真剣にエルダが怪しいと思って事情聴取しに来てるし。
真琴は最近月島に配属された新米だからエルダには絶対無理なことを知らないんですね。
月島に住んでる人だったらひきこもりのエルダが外に出て盗みをするなんてありえないと分かりますもんね。
小糸もエルダの無実を主張してるのですが、どんどん愚痴になってるのが面白かったです。
途中から来た青山巡査長がエルダのことを理解している人だったから助かりましたね。
そしておもちゃを盗んだ犯人はカラスというオチでした。
カラスさん、神社に盗んだおもちゃを隠してエルダに疑いの目を向けさせるとか頭良すぎるでしょ。
今回のお話で真琴という面白いキャラも登場したし、今後も彼女との絡みが楽しみです。
ラジオのお話では小糸がエルダに勧められてラジオに投稿し一発で採用されてしまい、ペンネームで投稿したから大丈夫と思っていたら月島のみんなに「小糸っぽいな」とバレてるのが面白かったです。
パンニャとつとめのお話では、つとめがママチャリスライドして帰ってくるシーンが『AKIRA』の有名なバイクスライドブレーキにそっくりでした。
『江戸前エルフ』第12巻 P49よりパンニャは新しく恋愛小説にチャレンジするようです。
でも出来た恋愛小説のタイトルがなろう系すぎて…
最初は恋愛とスローライフ系でも最終的にバトルに発展しそうなタイトルでしたね。
寝込んだ小糸を看病するお話では、不安ながらもしっかりと看病するエルダの姿が描かれています。
長年生きていて看病の経験としてゲームのキャラが一番最初に出てくるのヤバすぎでしょ。
でも小糸の代わりにちゃんと境内の掃き掃除とかしてて偉かったですね。
参拝に来る人から隠れながらだから余計大変そうでした。
最後に高熱で弱気になる小糸がエルダに「私が死んだら 私のこと忘れていいからね…」というシーンはちょっと悲しくなっちゃいましたね。
長年生きてるエルダはこれまで多くの巫女に先立たれて悲しい思いをしているから、せめて自分だけはそうさせないようにと思ったのでしょう。
でもそんなことできるわけないですよね。
エルダがどんな顔で「そんな訳ないだろ…」と言ったのか気になります。
そしてコマちゃん劇場のお話。
ここで久しぶりに「カエルせんしゃ」が出てきました。
カエルせんしゃのお話は個人的にかなりお気に入りだからまた描かれて凄く嬉しい!
コマちゃんや小糸がメインどころを当てる中、エルダが安定してオタマシリーズを引き当ててるのに笑っちゃいました。
『江戸前エルフ』第12巻 P119よりエルダ、オタマに愛されすぎでしょ。
このお話で超能力の話題が出て、「エルダも神通力あるし透視とか出来ないの?」と言われて「そんな超能力みたいなのある訳ないでしょ…!あれはただの魔法だってば…!」と言い返してるの面白いです。
普通の人間からしたら魔法だって凄いことだし、ただの魔法ってなんだよって思っちゃいますよね。
エルダと小糸はテレパシーを披露しますが、思っていることは全然違うのに最終的に早起きするで合致してるのも凄いです。
それよりも凄いのがコマちゃんはWi-Fiが飛んでるのがわかるという能力があること。
まさかのメイプル超合金の『ここWi-Fi飛んでんな』というネタをぶっこんでくるとは…
次回は月島でフードイベントがあり、そこでエルダが過労で倒れたなっちの姉の代役で「たかみみちゃん」の着ぐるみを着るバイトをすることに。
もうエルダが普通にイベントに出れば良くない?って思うのですが、それはちょっと違うのかな。
小糸も一緒にバイトするし、二人の初バイトがどんなものになるのか楽しみですね。
単行本第13巻は2026年春頃発売予定です。


