今回紹介するのは私の大好きな漫画家・安西信行先生の作品です。
『麗の世界で有栖川』(安西信行)
どんな内容?
主人公は男嫌いな女の子・有栖川(16)。
彼女はフランスパンのようなリーゼントをした兄、裸族の父親のせいで男と男についているおちんも嫌いになり、男を憎んで襲い掛かるため『男狩りの有栖川』の異名がついてしまう。
ある日、有栖川は突然頭を謎の男に踏み台にされてしまいます。
怒った有栖川は男を追いかけますが、追いついた先で男に「貴様が生贄だ」と言われ暗闇の中に落とされてしまいます。
有栖川は気がつくと見知らぬ草原にいました。
そこは有栖川の住んでいた世界ではなかったのです。
そしてもう一つ異変が…
有栖川の下半身にそびえたつものが…
それは有栖川が嫌っている男性のおちんだったのです。
あまりの出来事に泣き崩れる有栖川。
有栖川はこの世界で磁正という男に会い、有栖川は彼らの学び舎である忍者育成施設・麗に招かれます。
そこには有栖川をこの世界に連れてきた男・黒がいたのです。
黒は女のように美しい自分の姿を恥じ、「願いを一つ叶える絵馬」を使い、男らしくなろうとしたが、その願いが生贄の有栖川にかなってしまったと説明します。
ショックを受ける有栖川を哀れに思った黒は、有栖川を麗の忍としてここで暮らせるようにします。
こうして有栖川は麗の世界で暮らすことになり、元の世界、元の体に戻るための手段を探し始めるのでした。
ここが魅力的!
異世界に飛ばされ、オトコ化してしまった少女が元の世界、元の体に戻るために奮闘するドタバタ活劇です。
安西先生の作品で女の子が主人公っていうのは珍しいですね。
そして可愛い。
有栖川は『烈火の炎』の風子みたいな男勝りな女の子です。
この作品は安西先生の過去の作品に出てきたキャラも登場するのが魅力です。
磁正は『烈火の炎』の紅麗の部下にいましたね。
しかし烈火の炎のときとはずいぶんキャラが違います…
どっちかというと性格は土門に近いような感じです。
他にも烈火の炎だけでなくMÄRなどでも観たことあるキャラがいて、前の作品を読んでいるとより楽しめる作品となっています。
1巻では各キャラクターの説明がメインな感じでしたが、2巻からは物語が進んでいきます。
これからの展開がとても楽しみです。
第2巻はこちら↓↓
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おわり