カッパ室長です。
今回は月刊少年マガジンRで連載中の漫画『Destiny Unchain Online 〜吸血鬼少女となって、やがて『赤の魔王』と呼ばれるようになりました〜』第9巻の見どころ紹介や感想を書かせていただきます。
『Destiny Unchain Online 〜吸血鬼少女となって、やがて『赤の魔王』と呼ばれるようになりました〜』第8巻の紹介記事はこちら↓↓
『Destiny Unchain Online 〜吸血鬼少女となって、やがて『赤の魔王』と呼ばれるようになりました〜』
漫画:ヤチモト
原作:resn
キャラクター原案:ヤチモト
父親が作ったゲームで強制ネカマプレイさせられる話①#漫画が読めるハッシュタグ pic.twitter.com/xgU1ksYc3T
— ヤチモト@『DUO』①巻発売開始‼️ (@Mya5012) September 12, 2022
第9巻の見どころ(ネタバレ注意)
迷惑行為
ギルドランク決定戦、準々決勝は2ギルド対2ギルドで相手の陣地の旗を取れば勝ちというフラッグ戦。
クリムたちの相手は黒バニー衣装でアイドル級に人気な『黒兎組』とクリムを愛でる鉄壁オタク集団『スカイランナーズ』というどちらも一芸に秀でた“クセ強”ギルドだった。
同盟ギルドと連携して対応したいところだが、同盟ギルド『踊る墓所』はかつての遺恨を晴らすべくクリムたちの邪魔ばかりする。
その隙を突いて相手チームはクリムたちに攻撃を仕掛けてくる。
雛菊がチームが纏まるまで前線を支えようと奮闘するが、『踊る墓所』は一向に協力する姿勢を見せない。
勝つ気のない『踊る墓所』は試合の邪魔だと考えたクリムは、『黒兎組』に『踊る墓所』を倒してもらおうとする。
しかしそれではダメだと考えた雛菊は『踊る墓所』のリーダー・ビアンカを庇ってやられてしまうのであった。
防衛戦
フレイたちのフラッグ防衛組の方でも『踊る墓所』は迷惑行為ばかりしていた。
そこへ『スカイランナーズ』が奇襲をかけてくる。
フラッグ戦特化ギルドである『スカイランナーズ』はフレイたちのフラッグエリアに侵入し、盾で固める必勝の陣形を取り始める。
旗のカウントを止めるため、フレイヤが単身で突っ込むも敵の陣形を崩すことはできない。
『踊る墓所』のメンバー・リトルビーチは戦うフリをするため、大してダメージにもならない雷攻撃を敵に放つ。
それを見たフレイは敵に雷耐性ダウンのデバフをかけ、勝手にコンボに繋げる好プレーを見せる。
そして敵の防御が乱れた隙を突いたフレイヤの一撃で陣形を破壊するのであった。
感想
第9巻はギルドランク決定戦の準々決勝が描かれました。
『踊る墓所』はクリムたちに「過去は水に流して仲良くやろう」と言っていましたが、第8巻の終わりでさっそくクリムとビアンカが喧嘩をしていました。
敵を騙すための作戦なのかな?と思っていたのですが、普通に仲間割れしていましたね。
クリムたちの相手は『黒兎組』と『スカイランナーズ』。
『黒兎組』は人気配信者らしくて、観客席のファンの男どもの発狂具合が本当に気持ち悪かったです。
ファンもなぜか若い男の子じゃなくて中年のオッサンばかりだったし。
配信の話を聞いてリュウノスケが「そういうのもあり…か」と何か考えていたし、もしかしたらクリムを利用してスパチャ稼ぎとか悪だくみをするかもしれません。
実際『スカイランナーズ』がクリムの大ファンだし、クリムの配信を見たい人は他にもたくさんいそうだから需要はありそうですよね。
でもスパチャじゃギルド自体にメリットはないし、リュウノスケは他の目的で配信を利用していくのかもしれませんね。
『黒兎組』も『スカイランナーズ』も一芸に秀でたギルドで、『スカイランナーズ』はフラッグ戦に特化したギルド、『黒兎組』は何に秀でているのかと思ったらまさかの金的に特化したギルドでした。
作戦名のゴールドラッシュは金的のことだったんですね。
てっきり配信に特化しているとか、兎だから足技に特化しているとかだと思ったのに、予想以上に下品なものでした。
クリムも見事に喰らってしまい、精神的に大ダメージを受けていました。
これでこの試合を見ている人にクリムが実は男だとバレたりしないか心配ですね。
この試合のMVPはなんといっても雛菊ですね。
彼女のおかげで迷惑行為ばかりしていた『踊る墓所』が協力して戦うようになってくれました。
みんな『踊る墓所』が邪魔だなと思っていましたが、雛菊だけは最後までチームを纏めようとしていて本当に良い子すぎます。
雛菊がやられる直前に「お姉さんたちはー」とビアンカに何か言い、それがビアンカの心を動かしたようですが、一体何を言ったのでしょうね。
「これで本当に楽しいのですか?」とか「こんなことをするためにゲームをしているのですか?」とかかな?
『踊る墓所』の他のメンバーの話では全員が嫌がらせに賛成していたわけではなく、ビアンカが途中から妨害に方針を変えたらしいです。
ビアンカももともとはやる気があったみたいだし、急に心変わりした原因は何だったのでしょうね?
もしかしたら何者かにクリムたちの邪魔をするように言われたとか?
そうだとしたら一番怪しいのは『嵐蒼龍』のシャオですよね。
奴は色々なギルドに声をかけているようだし。
雛菊のおかげでビアンカがやる気を取り戻し、それによって『踊る墓所』の他のメンバーもみんなちゃんと戦い始めます。
リトルビーチも本当は最初から全力で戦いたいと思っていたようで、計画中止の話を聞いて嬉しそうな顔をしてるのが可愛かったですね。
そしてフレイの作戦で、自分たちを犠牲にしつつ見事に『スカイランナーズ』を全滅させました。
ノエムの置き土産ポッドもしっかり活かし、リコリスのスナイプ力や敵を殲滅したがるリトルビーチの性格を最大限に活用した素晴らしい作戦だったと思います。
フレイはクリムのように一人で無双することはできないかもしれませんが、こうやって周りを上手く活用する力はピカイチですね。
「僕にはアイツの様な勝ち方ができないだけだ」と言っていたし、以前シャオに言われたことは吹っ切れたということでいいのかな?
戦い方は違うかもしれませんが、フレイはフレイのやり方でクリムと対等になれることに気づいてくれるといいのですが…
フラッグ防衛組は見事に勝利。
あとはクリムたちが『黒兎組』からフラッグを奪えるかどうか。
どんな戦いになるのか次の巻が楽しみです。
単行本第10巻は2025年3月7日(金)発売予定です。