こんにちは、こんばんは。
ファンタジーもの大好き、カッパ室長です。
今回は月刊少年マガジンRで連載中の漫画『Destiny Unchain Online 〜吸血鬼少女となって、やがて『赤の魔王』と呼ばれるようになりました〜』第10巻の見どころ紹介や感想を書かせていただきます。
『Destiny Unchain Online 〜吸血鬼少女となって、やがて『赤の魔王』と呼ばれるようになりました〜』第9巻の紹介記事はこちら↓↓

『Destiny Unchain Online 〜吸血鬼少女となって、やがて『赤の魔王』と呼ばれるようになりました〜』
漫画:ヤチモト
原作:resn
キャラクター原案:ヤチモト
父親が作ったゲームで強制ネカマプレイさせられる話①#漫画が読めるハッシュタグ pic.twitter.com/xgU1ksYc3T
— ヤチモト@『DUO』①巻発売開始‼️ (@Mya5012) September 12, 2022
第10巻の見どころ(ネタバレ注意)
塔の頂上でラストダンス!!
ギルドランク決定戦 準々決勝も最終盤。
フレイたちフラッグ防衛組が激戦を制する15分前、クリムもビアンカたちと敵フラッグを奪取するために行動を開始していた。
『黒兎組』が待ち構える敵陣へ正面突入するクリムたち。
クリムは敵の攻撃までも利用して大鎌を巧みに操り敵を翻弄していく。
そしてビアンカとの見事なコンビネーションで『黒兎組』に大ダメージを与えるのであった。
次にクリムたちは敵の回復役を倒すために屋内へと進む。
しかし敏捷値が最高峰クラスである『黒兎組』にとって屋内は本領発揮のフィールドであり、移動スキルの足場を利用し三次元的な戦い方でクリムたちに襲い掛かる。
それによってビアンカが負傷してしまうがクリムたちは間一髪で脱出し、予定を変更して敵のフラッグがある塔へと向かう。
『踊る墓所』のヘッズマンと合流し、螺旋階段での激しい戦闘を繰り広げつつ、クリムたちと『黒兎組』は勝敗を決する最後の舞台である塔の頂上へそれぞれ辿り着くのであった。

感想
今回で準々決勝戦に決着がつきました。
雛菊のおかげで協力し合うようになった『ルアシェイア』と『踊る墓所』。
前回フラッグ防衛組の戦いが描かれ、今回はクリムたち侵攻組の戦いが描かれました。
また今までクリムたちの邪魔をしていたビアンカの背景や『黒兎組』がこの戦いにかける思いなども描かれていてとても良かったです。
ビアンカがクリムたちを邪魔していた理由、それは「全力で挑んで満足感を得てしまうとゲームの辞め時が生まれてしまうため」でした。
彼女は社会人で、忙しさや周囲からの目もありゲームに熱中するのが難しくなってしまいました。
周りの人たちから「取り残されてる感じとかしないのかなぁ?」「そろそろ現実に戻ってくれば?」と言われ、親からも「たかがゲーム」「もっと大事なことに目を向けろ」と言われるようになり、ビアンカはゲームの辞め時を探していたようです。
しかし自分の大事な趣味だから少しでも長い時間遊んでいたかった。
その結果、ゲームに対する満足感を得ないようにするため全力で遊ばないようにしていたのです。
これは大人の読者なら共感できることも多そうですよね。
最後ビアンカはこの決定戦後にゲームを辞める宣言をしていましたが、クリムの言葉のおかげで辞めるのを撤回しそうでしたね。
「ゲーム制作者は子供には理解しきれないものを生み出す。なのに大人がゲームに触れなくなったら後には届かなかった言葉だけが残る。」

メチャクチャ良いセリフでした。
ゲームは子供だけのものではない、大人がやることによって理解できるものもあるから大人になったという理由で辞めるべきではないということを改めて感じることができました。
最後のビアンカが仲間たちと共に走り出すシーン、今までの大人でクールなビアンカではなく、子供のような笑顔で心からゲームを楽しんでいるのが伝わってきて凄く良かったです。
『黒兎組』もこの決定戦にかける思いは本気でした。
彼女たちは自分たちが可愛いだけでなく本気なところもファン(視聴者)に知って欲しかったようです。
ファンたちはちょっとドジで可愛い『黒兎組』が見たいようですが、彼女たちがガチ勢として戦いたい。
上手く路線変更するためにこの決定戦で強さを認めさせたかったんですね。
実際、屋内での戦い方や仲間とのコンビネーションは抜群でメチャクチャ強かったです。
最後はファンたちに認めてもらえたし、『黒兎組』もハッピーエンドで終われたようで何よりでした。
今回の一番の見どころ、それはやはりクリムたちのラストバトルのシーンです。
ビアンカと協力し合って敵を騙しながら戦うのも面白かったし、なにより塔から落下しながらの戦いが凄かったです。
1対3の圧倒的不利な状況なのに、ゾーンに入ったクリムが強すぎです。
大鎌を脚で振り回したり、『黒兎組』のレオナが仲間に再生弾を撃つ瞬間に銃を自分に向けて撃たせることで再生弾を奪って回復したり。

一瞬の判断力とそれを行動に移せる身体能力がバケモノすぎます。
クリムは相手の動きや癖、ステータスなどを把握して最適化させるのが得意で、戦いが長引けば長引くほど強くなるそうです。
フレイがクリムのような勝ち方ができないと言っていたのはこれがあるからみたいですね。
あとクリムの戦いが派手でカッコイイから忘れがちですがビアンカの戦いもメチャクチャ良かったです。
クリムに合わせて攻撃やフォローをしてくれていて、最後もクリムに武器を渡して自分は敵を抱えて落下するという流れがカッコイイ。
そしてその後、クールなビアンカらしくない泥臭い殴り合いをするところも。
ヘッズマンも最後にクリムの壁になってくれたし、本当にみんなでもぎ取った勝利という感じでしたね。
今回の試合で一気に注目度が高まった『ルアシェイア』。
クリムやフレイヤが浮かれて写真撮られているのが面白かったです。
リュウノスケはこれを機に何か企んでいるようですが、はたして何をしようとしているのか。
またマ=トゥから準決勝進出祝いで鬼鳴峠の高級旅館へ招待されたクリムたち。
次回は温泉回になりそう。
そして第10巻のラストにはクリム(紅)の母親が登場しました。
本当にクリムそっくりの美人さんでしたね。
父親が「久しぶりの息子の姿はどうだい?いや今は娘か」と娘を強調していたのが気になります。
やはり前々から予想していたように紅は現実世界でも男の子から女の子に変わったのかも。
再生治療用カプセル「クレイドル」で女の子に生まれ変わる&その間にゲームを通じて女の子の生活を体験させようとしている感じかな?
母親も登場したということはそろそろ何か明かされるのかもしれませんね。
単行本第11巻は2025年8月7日(木)発売予定です。