サスペンス

【流されて金字塔 第2巻 見どころ紹介】忍び寄る第三者の目。二人の歪んだ逢瀬はやがて危険な領域に…

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こんにちは!

カッパ室長です。

 

今回はマガジンポケットにて連載されている漫画『流されて金字塔』第2巻の見どころ紹介や感想を書かせていただきます。

 

※ネタバレを含むのでご注意ください。

 

第1巻の記事はこちら↓↓

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流されて金字塔

著者:稲妻 桂

第2巻の見どころ(ネタバレ注意)

忍び寄る第三者の目

編集者の赤坂あかさかしおりに『台風の瞳』のノートをしまっている机の鍵をとられてしまった高砂たかさご京介きょうすけ

弱みを握った栞は京介に不貞を強要してくる。

盗作を黙認してもらうため、抗うことができず京介は栞と肉体関係を持ってしまう。

とんでもないことをしてしまったと後悔する京介。

しかしこれを続けさえすれば今までの生活は守ることができるのならと、京介は妻・みなみにバレないようにやり遂げると覚悟を決める。

それからは栞と体を重ね、漫画のネームを描く生活を京介は続ける。

ある日、京介の妻・南に恋心を抱く男性アシスタントスタッフ・蒲池かばちが京介と栞が夜二人で歩いている姿を目撃してしまう。

蒲池は京介が南を裏切っていると思い、京介の尻尾を掴むため尾行を開始する。

そして栞のほうにも何者から編集部宛てに栞が写った写真が送られてきて…

秘密

栞の家へとやってきた京介。

京介は栞が寝ている間に『台風の瞳』の続きが入ったUSBを探す。

そして見つけたUSBの中身を確認してみるが、そこには『台風の瞳』のデータはなく、あったのは栞が書いた小説だった。

起きた栞からそんなデータはない言われ、絶望した京介は盗作を公表しこの関係を終わらせようとする。

しかし栞は公表することを許さず、京介に包丁を向け襲い掛かる。

『流されて金字塔』第2巻 P104,105より

そして栞は復讐の本当の理由を明かすのであった。

感想

第2巻では京介は栞と肉体関係を持ってしまい、さらにドロドロな展開へと進んでいきます。

今の生活を守るためとは言え、妻の南に隠れて栞と♡♡♡しちゃうのはマズイですよね。

こんなことになるなら初めから南には『台風の瞳』が赤坂つむぎの作品だったことを明かしておけばよかったのではと思ってしまいます。

ちゃんと説明すれば南なら受け入れてくれて、堂々とネームを描くこともできたのではないでしょうか?

そうすれば栞に弱みを握られることもなく、この後起きる悲劇もなかったのに…

でも南も元カノの小説を漫画にするのは気分良くないかな。

 

今回は栞が京介に不貞を強要する本当の理由が明らかになりました。

栞は京介に対して復讐するのではなく、今は亡き姉・紡へ復讐しようとしていました。

『流されて金字塔』第2巻 P110より

彼女は学生時代に家庭が貧しくなり、夢である小説家も諦め、バイトをしたり体を売ったりと辛い思いをしていました。

それなのに引きこもりだった紡が小説家として成功し、母親も紡のほうしか見なくなっていました。

これはとても可哀想ですよね。

家族のために必死に頑張った栞が報われず、家のことを何もしなかった紡ばかりが幸せになっていったのですから。

だから栞は栞の青春、夢、家族からの愛を奪った紡に復讐がしたかった。

しかし紡は急に亡くなってしまい、その矛先が恋人だった京介に向かったようです。

紡が好きだったものを奪いたかったのですね。

 

紡の『台風の瞳』はやはり未完成の作品で、ラストまでは書かれていませんでした。

しかし京介はこの『台風の瞳』は紡自身を物語にしたものだと気づきます。

そして京介自身が見てきた紡を書くことで物語の続きを描き、栞に読んでもらおうと立ち上がります。

その作品を読んで栞がどんなリアクションをするのか気になりますね。

家では見なかった紡の姿、紡が思っていたことを知り、栞が紡に対しての思いに変化が起きるのかもしれません。

 

今回は京介と栞が密会しているのをアシスタントの蒲池に見られてしまい、それが悲劇へつながっていくようです。

この蒲池という男もちょっとヤバい男ですね。

南に対しての想いが強すぎるせいか同僚や京介のことを邪魔に思っています。

蒲池は南が嫌がっていた虫をとってあげてたけど、その虫を潰してしまうし、南も若干引いてましたね。

元々人付き合いが上手くないタイプのようです。

そんな蒲池が京介を尾行し始めます。

普通に南に報告するだけでいいのに、跡をつけたり部屋に隠しカメラをつけたり、もうただの犯罪者です。

授賞式のアレもたぶんコイツの仕業でしょうね。

これから京介と栞はどうなってしまうのか。

一番の可哀想なのは何も知らなかった南ですが…

続きが気になりますね。

 

単行本第3巻は2024年4月発売予定です。

稲妻 桂先生の他の作品紹介

『金の糸』

 

あの日、僕らは、金の糸で結ばれてしまったんだ……!!

灰色雲のような冴えない高校生活を送るソーイチのもとに舞い降りた、黄金色の天使サラ。

美少女留学生と、ひとつ屋根の下で綴られる、禁断の青春恋愛ストーリー。

おわり