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【青春プロタゴニスト 僕たちは恋愛過剰 第1巻 あらすじと感想】“恋人役”から始まるココロ溶けるラブストーリー

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どうも。

恋愛漫画大好き、カッパ室長です。

 

今回はニチブンコミックスの漫画『青春プロタゴニスト 僕たちは恋愛過剰』第1巻を紹介させていただきます。

 

※ネタバレを含むのでご注意ください。

 

青春プロタゴニスト 僕たちは恋愛過剰

著者:五郎丸 えみ


どんな内容?(ネタバレ注意)

“恋人役”から始める恋愛

和泉いずみヒロトは誰にでも優しく、男女問わずモテる人気者の高校二年生。

しかし、そんなヒロトが唯一素っ気ない態度をとってしまう相手が同級生の香月かづき立花りっかである。

立花は大人しくてちょっと口ごもる癖のある演劇部所属の女の子。

彼女は中学からの演劇部の公演ではいつも端役だった。

ヒロトが立花に素っ気ない態度をとってしまうのは嫌いだからではなく、その逆だった。

ヒロトは高校一年の夏の開催されて肝試しで立花とペアになったことがきっかけで立花のことが気になっていたのだ。

しかし、ヒロトには恋愛ができない理由があった。

ヒロトには夏帆かほという双子の妹がいて、夏帆は生まれた時にはすでに足が動かず心臓に疾患があった。

そのため学校にも行けず毎日家でひとり“分身”であるヒロトに帰りを待っているのである。

ヒロトはそんな夏帆を差し置いて自分だけ幸せになることが許されないのだった。

だがヒロトは立花とふたりになってつい想いが溢れ「好きだ」と言ってしまう。

恋愛はできないとヒロトは言うが、立花は自分のためにヒロトと付き合いたいと迫ってくる。

そんな立花に耐え切れずヒロトは「…恋人役なら!」と言って、二人は“恋人役”での恋愛を始めるのであった。

『青春プロタゴニスト 僕たちは恋愛過剰』第1巻 P52,53より

感想

この作品は“恋人役”から始まるココロ溶けるラブストーリー

家庭に事情を抱える少年・ヒロトと隠された本性を持つ少女・立花の恋物語です。

 

妹のことがあり恋愛ができないヒロトが立花に恋してしまったことで色々なことが起きていくようです。

夏帆はかなり可哀想ですが、ヒロトもけっこう辛い思いをしてきていますね。

ヒロトは夏帆のために色々なことを我慢して生活を送ってきたようです。

母親も夏帆のことを考えすぎていて、ヒロトのことをしっかりと考えてない感じなのがよけいに辛いです。

ヒロトがしたいと思っていることでも、夏帆のためにやらせないようにしている感じがしました。

後々この母親ともぶつかりそうで怖いですね。

夏帆のせいで自分に自由がないと言うヒロトは夏帆が光で自分は影だと言っていました。

それに対して夏帆は自分が影でヒロトは光だと真逆の考えでしたね。

『青春プロタゴニスト 僕たちは恋愛過剰』第1巻 P205より

ヒロトにとっては夏帆が第一に考えられる生活を送っているから夏帆は光だと思い、夏帆にとっては外で他の子たちと仲良くしているヒロトこそが光だと思っているんですね。

夏帆はヒロトがいなくなってしまったら一人ぼっちになってしまうと考えていて、そうならないようにヒロトを縛っているのかも。

ヒロトは夏帆の呪縛から逃れることができるのか。

そして夏帆もヒロトを解放し、自分ひとりで生きていく、もしくは他のパートナーを見つけることができるのかが今後気になるところです。

 

立花との恋愛もかなり気になります。

普段口ごもる立花はヒロトといる時は演劇の舞台に立つときのようにしっかり喋れるようになれるようです。

この気持ち良さをずっと感じていたいから立花はヒロトと一緒にいたいみたい。

ヒロトもやっと見つけた自分の居場所を放したくない様子。

二人ともお互い依存した関係になっているみたいですね。

ですが立花が演劇で素晴らしい才能を見せたことで、他の子たちが立花のことを見るようになってしまいました。

これから立花が有名になっていくと、ヒロトは立花が自分を置いていってしまうのではとどんどん闇落ちしていきそうで怖いです。

今はまだ“恋人役”で付き合っている二人ですが、これからどうやって本物の“恋人”になっていくのか。

ヒロトの家庭の事情をクリアするのがかなり大変そうですね。

これから物語がどう進んでいくのか、続きが楽しみです。

 

単行本第2巻2024年春頃、発売予定です。

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