こんにちは。
今回は王道ダークファンタジーの漫画を紹介します。
少年ジャンプ+で圧倒的人気を誇る、超絶話題の忍法浪漫活劇です。
『地獄楽』(賀来ゆうじ)
忍者が妻の為にあの世に行く話1/16 pic.twitter.com/Ajdak1PAbJ
— 賀来ゆうじ (@ug_kaku) June 10, 2019
「全国書店員が選んだおすすめコミック2019」で第4位を受賞している人気作品です。
どんな内容?
石隠れの里の忍は生まれた時から殺人術しか教わらず、厳しい修行を積み、超人的な肉体を得ています。
画眉丸もその一人で、里の長にも認められ、長の娘と結婚をしました。
しかし、画眉丸のめとった妻は平和ボケの世間知らずの箱入り娘でこのままでは画眉丸自身も鈍ってしまうと考え、里を抜けることを決意します。
長に相談したところ辞めるケジメとして最後の仕事を任されますが、これが長の罠で画眉丸は奉公所に抜け忍として捕まってしまいます。
画眉丸は奉公所で様々な処刑を受けますが、超人的な肉体のため、死ぬことはありません。
また捕まる際に二十人も殺した化物として危険視され、血も涙もないがらんどう”がらんの画眉丸”と呼ばれるようになり、仙薬を飲んで不死身なのではないかと噂されるようになりました。
何度処刑を受けても死なない画眉丸の前に打ち首執行人の山田浅ェ衛門佐切が現れます。
佐切は画眉丸が無意識に生に執着し、妻と普通の暮らしがしたいということを見抜き、画眉丸に幕府発給の”公儀御免状”といういかなる罪も無罪放免になる書状を渡す代わりに神仙郷と呼ばれる島で不老不死の仙薬を一緒に探すことを提案します。
画眉丸はこの提案に乗り、佐切と一緒に仙薬を探す旅に出るのでした。
ここが魅力的!
この漫画は王道のダークファンタジーで迫力のある戦闘シーンが魅力的です。
高い画力で邸内に描かれた戦闘シーンは非常に迫力があって引き込まれます。
神秘的な島「神仙郷」で仙薬を探すのですが、島には仏教などの石像や人の顔をした虫、魚の頭で数珠をつけた巨大なバケモノとこの世のものとは思えないものばかりで、まさに極楽浄土のような場所です。
この絵が本当に不気味で逆に神秘的と感じさせてくれます。
また画眉丸と佐切の心の葛藤も上手く描かれていて面白いです。
血も涙もないがらんの画眉丸と呼ばれていますが、妻の影響もあり優しさなど今まで感じなかった感情を持ち始め、画眉丸の行動に変化が訪れ、人として大きく成長していきます。
また佐切も打ち首執行人でありながら人を殺すことに恐怖に葛藤していますが、画眉丸とともに行動することで、理も情もそのまま受け入れることに気づきます。
正反対の二人が迷い支え合って奮闘し成長する姿は読んでいてとても感動することができます。
神仙郷を支配している”てんせん様”という強敵が現れるのですが、このてんせん様たちとの「タオ」を使った戦闘がまた面白いんです。
ハンター×ハンターの念能力のオーラみたいです。
これからてんせん様に対抗するため画眉丸たちも「タオ」を習得して戦うと思うのですが、この戦闘がどうなるのかとても楽しみです。
はたして画眉丸たちは無事に神仙郷から脱出することができるのか。
そして不老不死の仙薬を手にし、愛する妻のもとへ会いに行くことができるのか。
今後の展開がとても楽しみな最高に面白い作品です。
まだ読んだことがない方は是非読んでみてください。
絶対にハマりますよ。
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おわり