こんにちは、こんばんは！
カッパ室長です。
最近サウナブームがすごいですね！
今回紹介するのはそんなサウナをテーマにした漫画です。
ヤングアニマルコミックス『冷水と灼熱のあいだ』の第1巻を紹介させていただきます。
『冷水と灼熱のあいだ』
漫画：いのうえ空
原作：鷹野浪流
どんな内容？（ネタバレ注意）
この春 白樺峰高校に入学し、晴れて夢の高校ライフが始まった15歳の文学少女・夏目夢子。
しかし長年付き添っている人見知り体質のせいで中学時代と変わりのないぼっちな日々を送っていた。
夢子は同じ趣味を持つ人がいるであろう文芸部に入り、この人見知りを克服していこうと考え文芸部を訪れる。
しかし文芸部の部員はテンションが高く、夢子が想像していたものとは違っていて、凄まじい勢いの勧誘にパニックになってしまう。
そんなとき、夢子の手を引いて文芸部の勧誘から助けてくれる人がいた。
それは同じクラスで読者モデルもやっている学校一の人気者・春日めぐみだった。
その後、一緒に部活動見学をすることになった夢子とめぐみは別館にひとつだけ存在する「さ道部」に興味を持ち、見に行ってみることにする。
「さ」が平仮名なことに疑問を感じながら教室の扉を開けてみると、そこには水着姿で横になる汗まみれのグラマラスな女性とその女性を白樺の葉で叩く小さな女の子がいた。
夢子とめぐみはその二人に教室に引きずり込まれ、気がつけば水着姿でサウナ内にいた。
困惑するふたりに2年の千秋未鈴と冬木茉莉乃は「サウナ部へようこそ！」と歓迎する。
ここは「茶道部」ではなく、サウナを極める「さうな道部」だったのだ。
夢子は今体験しているサウナがイメージしていたものよりも気持ちがよいことに感動する。
そしてサウナのおかげで心を開くことができた夢子は自分とは正反対の存在だと思っていためぐみとも仲良くなることができた。
1日体験入部を終え、サウナに入ったらもやもやしてた事がすっきりして晴れた気持ちになることができた夢子。
引っ込み思案な性格を克服し明るい高校生活を満喫するため、そしてちょっとでもめぐみに近づける様に頑張るため、夢子は「さうな道部」に入部することを決意するのだった。
感想
この作品は引っ込み思案な人見知りの夏目夢子とカリスマ読モで学校中のアイドルの春日めぐみのふたりがひょんなことから「さ道部」に入部し、奥深いサウナの世界へ足を踏み入れていくという物語です。
『冷水と灼熱のあいだ』第1巻 背表紙より「サウナ」がテーマの漫画って珍しいですよね？
さらに「女子高生×サウナ」というのは今までにないのではないでしょうか。
学校内にサウナ施設があるのも凄いですね。
どうやって作らせたんだろう？もしかしたら未鈴先輩か茉莉乃先輩のどちらかが学校の権力者とつながりがあるのか、それとも弱みを握っているのかもしれませんね。
この作品の魅力は登場する可愛い女の子たちです。
引っ込み思案な夢子ちゃん、明るいギャルのめぐみちゃん、どちらもとても可愛い主人公ですね。
未鈴先輩と茉莉乃先輩も本当に良いキャラをしています。
未鈴先輩は博識ロリ、茉莉乃先輩はママ感があって夢子ちゃんやめぐみちゃんにない魅力をこれでもかと見せつけてくれています。
夢子ちゃんとめぐみちゃん、対照的なふたりですが、サウナを通じてお互いの内面を知っていき、より距離を縮めて本当の友達になっていく感じがとても良いです。
サウナだけでなく、こういった青春ドラマなところもこの作品の見どころです。
この作品のもうひとつの良いところは夢子ちゃんもめぐみちゃんもサウナ初心者のため、彼女たちがサウナの知識を身につけて満喫している様子を楽しんで読んでいるだけで、自然と読者である私たちもサウナの知識を身につけることができるところですね。
私はサウナのことは全然知らなかったため、この漫画を読んでたくさんの言葉を知ることができました。
いま人気の「ととのう」ための手順もしっかりと描かれています。
その一でシャワーを浴び、その二でサウナで発汗、その三で水風呂に入ったら、その四で外気浴を行い、表面は冷たく内側が温かい状態の体に風に当たると冷たさと温かさの両方が感じられ快感「ととのう」へ結びつくのだとか。
他にも「ヴィヒタ」、「ウィスキング」、「ロウリュウ」なども詳しく描かれています。
白樺の葉を束ねたものは「ヴィヒタ」と言い、これを使った入浴法を「ウィスキング」というそうです。
はじめ、未鈴先輩と茉莉乃先輩がサウナで体に白樺の葉を叩きつけているのは何かの儀式なのかと思っていましたがこれも入浴法のひとつだったんですね。
白樺の葉の清涼な香りと豊富なミネラル分、刺激により血行が促進され、疲労物質の排出が高まり、体の疲れが軽減し、肌が活性化させるのだとか。
この本を読み終えるころにはサウナについて語れるようになるのではないでしょうか？
サウナが大好きな人、サウナのことをよく知らない人も楽しむことができるとても面白い漫画です。
ぜひ気になった人は読んでみてください！
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