カッパ室長です。
今回はハルタコミックス『神に誓って偽りです』第4巻の見どころ紹介と感想を書かせていただきます。
※ネタバレを含むのでご注意ください。
第3巻の紹介記事はこちら↓↓
『神に誓って偽りです』
著者:松本水星
(2/12) pic.twitter.com/AxIlxxzKrg
— ハルタ (@hartamanga) April 23, 2025
第4巻の見どころ(ネタバレ注意)
長い夜
千里遊馬から金を騙し取ろうとした桃園まつりと御門聖一だったが、逆に千里の策略にハマり特殊詐欺の犯人に仕立てられ御門が逮捕されてしまう。
警察署に連行される寸前で御門を逃がすことに成功するが、このままでは御門は一生お尋ね者になってしまう。
御門を巻き込んでしまった責任を感じたまつりは手に入れた3億円で千里に御門の逮捕状取り下げに協力してほしいと交渉に行くがあえなく失敗。
意気消沈するまつりに兎谷真純は「まつりちゃんに会いたいって人がいるんだよね」と言い、とある場所へ連れていく。
そこには蒸発したはずのまつりの母・桃園宝がいて…
『神に誓って偽りです』第4巻 P57,58より大逆転にむけて
御門との騙し合いで3億円の損失を出してしまった千里は自身の会社を売ることで損失分以上の莫大な利益を生み出そうと張り切っていた。
しかし土海哲生と手を組んだ宝が千里狩りを開始する。
土海がけしかけたことで千里の会社の出資者たちが会社へやってきて暴れ始め、千里は負傷しながらもなんとかその場から逃げ出すのであった。
そんな時、千里の会社を高額で買い取るという電話がかかってきて…
一方で御門と合流したまつりは千里と宝たちがやり合っている間に大逆転をかけて行動を開始していた。
『神に誓って偽りです』第4巻 P137,138,146より感想(ネタバレ注意)
今回のこの詐欺師に弟子入りした少女の物語も完結となりました。
第4巻は千里との騙し合いの後半戦。
そこにまつりの母・宝も参戦し、より過激な騙し合いが展開されていきます。
第3巻のラストで千里の罠にかかり逮捕されてしまった御門。
前回の感想で御門がこうもあっさりと敵の罠にかかるのはおかしい、これも予測しての行動なのではと書いていたのですが、普通に捕まってましたね。
まつりはどうやって御門を助けるのかな?と思ったら、車でぶつかりにいってその隙に逃がすというけっこうワイルドなやり方で驚きました。
これ、御門だけじゃなくまつり達もお尋ね者になる危険性高かったですよね。
兎谷が千里との交渉に失敗したまつりに会わせた人物はなんとまつりの母・宝でした。
あまりにもあっさりとした登場の仕方に驚きましたね。
娘の前から蒸発したと思われた宝はずっと横浜に住んでいて、まつりのことを見ていたんだそうです。
宝が奪われた金を取り戻すためまつりが御門を頼り奮闘する姿を。
そう、つまり今回の出来事は全部宝が仕組んだことだったのです。
なぜ宝はこんなことをしたのか?
それは御門に詐欺をやらせるため。
宝は御門を自分の片腕にしようと考え、教師となった御門に再び詐欺を思い出させるためにわざと千里に騙され借金を背負い、まつりを利用して御門を動かせたのです。
詐欺師としては凄いですが、やってることは人としても親としても最低ですね。
マジでまつりが可哀想すぎます。
私は宝が娘のピンチに駆けつけてカッコよく助けてくれる展開を予想していたのですが、全然違っていてショックを受けました。
宝も千里の金を狙い始めて、まつり&御門vs.宝&土海vs.千里という構図に。
というかこの戦い、御門と宝の両方から狙われる千里が不利すぎて可哀想でした。
しかも御門はただ騙し取るだけですが、宝のほうは暴力が絡んだ詐欺でより質が悪いんですよね。
会社にチンピラが突撃してきて暴れまわるとか怖すぎます。
土海が最初に仕掛けて大金を手に入れたかと思ったら、それを読んでいた千里に逆にハメられ土海は敗北。
そして次にまつり&御門と千里の騙し合いが始まりました。
御門たちは地方の中古車販売所の倉庫で千里のことを待ち構えていました。
そこには数十台ものフェラーリなどの高級車が。
『神に誓って偽りです』第4巻 P166,167よりなんと千里は会社の資金を高級車に変えて保管していたのです。
千里ってマジで頭良いですね。
しかしそれを上回るのが御門でした。
御門は資金を高級車に変えていることに気づき、この中古車販売会社の権利を社長から譲り受けたと千里に言って、千里の有り金すべてを人質にしてしまいます。
そしてまつりは再び千里に交渉し、千里の口から御門は無実であると警察に言わせることに成功させます。
まつりがここでただ金を奪うのではなく、金と交換で御門を助けるのがとても良かったですね。
さらに中古車販売会社の権利を社長から譲り受けたというのは実は嘘で、高級車一台(1億円相当)を奪って、目標額である3億円までしっかり手に入れてしまいます。
最後まで驚きの連続でとても面白い騙し合いでした。
御門たちに完敗した千里ですが、そこに追い打ちをかけるようにラストのラストで宝が残った高級車を全て奪い去っていくオチも最高でしたね。
美味しいところだけかっさらっていきましたね。
これにより今回の騙し合いで損をしたのは千里と土海ということになりますね。
土海は途中から味方側についてましたが、最終的には敵として苦い思いをする形で終わってるのが良かったです。
あと個人的に一番可哀想だと思ったのが千里の仲間(駒)だった五十嶋ですね。
千里にすべての罪を着せられ牢屋行きになってるのが笑えました。
こうして金を取り戻したまつりは自分のお店を持ち、御門は教師を続けることができ、それぞれの道へ進む形で物語は幕を閉じました。
最後にまつりのお店に来た人がもしかしたら御門なのかもしれませんね。
個人的にはもうちょっと物語が続いてほしかったなと思いました。
千里の仲間との騙し合いをもっと見てみたかったです。
私は一番影の薄かった伊根という男がもしかしたら影のボスなのでは?と予想していたのに、そんなことはなく本当に影が薄いままで終わってしまったし。
また、諸悪の根源ともいえる宝と騙し合いをして、宝にお灸をすえてほしかったなとも思いました。
騙し合いはハラハラドキドキして良かったし、まつりや御門はもちろん、登場する人物がみんな個性豊かで読んでいてとても面白かったです。
私の中でドラマ化とかしてほしい作品の一つになりました。
松本水星先生の次回作も楽しみに待っていようと思います。


