こんにちは!
ドロドロ展開なラブコメも大好き、カッパ室長です。
今回はヤングジャンプコミックス『可愛そうにね、元気くん』第7巻の見どころを紹介させていただきます。
※ネタバレを含むのでご注意ください。
第6巻の記事はコチラ↓↓
『可愛そうにね、元気くん』(小宮 海)
YouTube“ヤンジャンTV”より
第7巻の見どころ(ネタバレ注意)
姉との再会
廣田元気は八千緑七子はいたぶられるのが好きなのではなく、ただ誰かに必要とされたかっただけだと知り、散々八千緑を痛めつけてしまい自分が彼女を変な道に進ませてしまったことに深く後悔してしまう。
だが美術部の勝丸や古柴川先生、バイト先の牛島と話をして少し立ち直りかけた。
そんなとき、元気は4つ年上で男嫌いの姉・廣田絵理と再会してしまう。
廣田家では母親が早くに亡くなってしまい、絵理が自分を犠牲にして母親代わりをしてくれていた。
しかしそのせいや当時男子からいじめを受けていたこともあって絵理はだんだんおかしくなり、元気に女装をさせたり殴ったりするようになっていく。
そして元気は姉に嫌われないように、笑顔になってもらえるように、姉が求めるかよわくてかわいそうで姉を傷つけない女の子を探すようになっていった。
これが今の元気の性癖の始まりだったのだ。
そんな姉が今度彼氏と結婚するんだと笑顔で元気に話す。
自分があんなにも頑張って変な趣味も植え付けられても見せてもらえなかった姉の笑顔が今更知らない男の手によって見せられることに元気のメンタルはさらに傷つけられていくのだった。
そんな状態の元気を鷺沢がさらに追い込んでいくことになる。
八千緑の制服を着させられた状況で痛めつけられたり、部屋に連れていかれ犬扱いを受けたり…
それでも自分に笑顔を向けてくれるのは鷺沢だけだと、元気は鷺沢から離れられなくなっていく。
元気はもう後戻りできないところまできてしまっていた。
そんな元気を見て鷺沢は嬉しそう笑うのであった。
「やっと私のものになったね」
感想
今回も元気くんにとってヘビーな回ばかりでした。
八千緑さんからは目を合わせてもらえず、今度は姉と再会し過去を思い出したり、また鷺沢さんにいじめられたり。
ここにきて元気くんには姉がいたことが発覚します。
そしてこの姉・廣田絵理と再会したことで、元気くんは忘れていた嫌な過去を思い出してしまいます。
絵理さんは同級生の男子からいじめられていたせいで男嫌いになってしまい、元気くんに女装させるようになっていきます。
元気くんも絵理さんに笑顔でいてもらえるように必死に女装したり絵理さんからの暴力に耐えていました。
これが今の元気くんの性癖につながっていたんですね。
絵理さんが悪いかというと、そういうわけでもないんですよね。
絵理さんも子供ながら必死に母親代わりをやっていたし、絵理さんも男子からいじめを受けて男嫌いになってますしね。
どちらかというと、これらにしっかり対応しなかった父親が一番悪い感じがします。
過去の話を知ってしまうと、元気くんのことが本当にかわいそうだなと感じてしまいます。
昔も今も女性に振り回されまくりですね。
そんな元気くんのさらに追い打ちをかけるように鷺沢さんが元気くんをいじめていきます。
元気くんのすべてを見透かしたように鷺沢さんが攻めてくるのが本当に怖いです。
そして元気くんももう何も考えられなくなってしまい、自分に笑顔を向けてくれるのは鷺沢さんしかいないと思うようになってしまいます。
完全に鷺沢さんの計画にハマって落ちちゃったという感じですね。
はじめからここまで考えて元気くんを八千緑さんと仲良くさせたり、一緒に遊んだりしてたのかと思うとゾッとしてしまうほどです。
元気くんも八千緑さんも心の底ではまだお互いのことを好きだし、どうにかしたいと思っています。
でも周りの人達のせいで上手くいかない…
これが読んでいて本当に辛いです。
はたして元気くんはこのまま鷺沢さんの手に落ちたまま物語が終わってしまうのか。
それとも八千緑さんともう一度向き合い、よりを戻すことができるのか。
次の第8巻が最終巻です。
この主従関係と三角関係が絡み合った倒錯系ラブコメの結末がどうなるのか、気になりますね。
おわり