こんにちは。
カッパ室長です。
今回は週刊ヤングジャンプにて連載中の『可愛そうにね、元気くん』第5巻の見どころを紹介させていただきます。
※ネタバレを含むのでご注意ください。
第4巻の記事はコチラ↓↓
『可愛そうにね、元気くん』(小宮 海)
ヤンジャンTVより
第5巻の見どころ(ネタバレ注意)
歪な関係
鷺沢の家で、お手本と言われ痛めつけられた元気。
はやく八千緑をいたぶらないと、このままでは八千緑に愛想尽かされちゃうよと鷺沢は言う。
八千緑が変態なんてありえないと思う元気だったが、それならなぜ自分と付き合ってくれているのだろうと疑問を感じ始めてしまう。
そしてその夜、元気は鷺沢から受けた暴力の痕を見て、心臓が高鳴るのであった。
次の日、学校で八千緑に呼び出された元気は、八千緑から「やっぱり私じゃダメかな…」と別れ話を持ち掛けられてしまう。
なんとかして八千緑との関係をつなぎとめようと考えた元気は、鷺沢に言われたように八千緑に手を上げてしまう。
すると八千緑は嬉しそうな顔で元気を見てくる。
その顔を見てやっぱり鷺沢の言うとおりだったのかと思ってしまった元気。
こんな事したくない、でも自分は真性のサディストだと演じ切らないと八千緑が付き合ってくれる理由がなくなってしまう、と元気は必死に八千緑を殴り続ける。
そんな死にたくなるほどの罪悪感で苦しむ元気に八千緑は笑顔で抱き着き、
「…私 こんなに愛してもらったの初めて。大好き元気くん」
そう言ってキスをするのだった。
もう後戻りできない。俺は普通になりたかっただけなのに。
鷺沢の過去
中学の頃の鷺沢は男の人が苦手だった。
鷺沢は両親が事故死して以来、いとこである生徒会長・正也と6年間一緒に暮らしていて、正也からいじめられていたのだ。
しかし、その日常もある出来事によって変わっていく。
ある日、鷺沢は剣道場で剣道部の顧問である厚木先生に目をつけられ、勝負することになってしまう。
だが、鷺沢の男への憎しみからの凄まじい気迫で打ち負かされた厚木は、その後鷺沢に「どうか私を貴方の犬にしてください」と懇願し始めるのだった。
それから鷺沢は厚木を傷つけ悦ぶようになっていく。
その現場を目撃してしまった牛島は鷺沢を心配するが、「あんな生き物に怯えてたなんて ばっかみたい」と鷺沢は笑って答え、牛島の言葉は何も届かなくなってしまっていた。
その後、厚木に告白された鷺沢は厚木を捨てるが、そのせいで厚木は教室で自殺未遂をして警察に捕まるという事件が起きてしまうのだった。
鷺沢の過去について牛島から聞かされた元気。
翌日、2人は鷺沢の家に行くが、そこに2人の跡をつけて厚木もやってきてしまう。
再び、鷺沢にすがりついてくる厚木を鷺沢は冷たくはねのける。
逆上した厚木が刃物を向け、襲い掛かろうとする。
それを見た元気はとっさに厚木の腕を掴み言うのであった。
「この人は俺の飼い主だ」
感想
今回で元気くんと八千緑さんの関係がもう普通のカップルではなくなってしまいました。
八千緑さんに好きでいてもらいたいために、必死にサディストを演じる元気くんと、彼の暴力を受けて喜ぶ八千緑さん。
元気くんがちゃんとサディストだったら、これはこれで良いカップルだったのかもしれませんが、彼は前回の海での出来事と、鷺沢さんのせいで自分はサディストではなかったことに気づいてしまいましたからね。
このまま付き合い続けても、元気くんの精神がゴリゴリ削れていくだけのような気がします。
それでも別れられないのは、本当に八千緑さんのことが好きだからですよね。
これから元気くんは八千緑さんを殴らずに付き合い続ける道はあるのでしょうか。
そして今回は鷺沢さんの過去も描かれていました。
鷺沢さんがこんな風になってしまったのは、いとこの正也と中学校の厚木先生のせいだったんですね。
厚木のせいで鷺沢さんが男をいたぶることに快感を得てしまいました。
もともとは男嫌いだったのに、今では元気くんを犬扱いですからね。
怖すぎます。
そんな鷺沢さんに調教されてしまった元気くんはついに自分を犬認定してしまいます。
自分がマゾだと自覚してしまいました。
これも鷺沢さんの計画だったんでしょうね。
最初の頃からじっくりと少しずつ元気くんを調教してきたんだから。
これで鷺沢さんがサディスト、そして元気くんと八千緑さんがマゾヒストという関係性になりました。
パッと見た感じでは鷺沢さんと元気くんのカップルの方が相性がよさそうですが、元気くんの好きな人は八千緑さん。
八千緑さんと幸せになるにはとても大変な道のりになりそうですね。
次の巻ではこの3人がどうなっていくのか。
楽しみです。
おわり