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【この世界は不完全すぎる 第1巻 あらすじと感想】不完全な世界に取り残されたデバッカーの物語

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カッパ室長です。

 

今回はコミックDAYSにて連載されている『この世界は不完全すぎる』の第1巻を紹介させていただきます!!

 

※ネタバレを含むのでご注意ください。

 

この世界は不完全すぎる

著者:左藤真通


どんな内容?(ネタバレ注意)

世界を調査し続ける男

クレボーンという小さな島の辺境の中の辺境にある小さな村に住む宿屋の娘・二コラはいつものように平原で薪を拾っていた。

すると、はるか山奥に住むはずのドラゴンが突然現れ、二コラたちの方へ進んでくる。

恐怖で足がすくんで動けなくなってしまった二コラだったが、謎の男によって命を救われた。

その男はハガと名乗り、ドラゴンだけでなく世の中のコト全部を調べていると言う。

村の人達は彼のことを王が極秘に派遣した精鋭調査隊「王の探究者キングス・シーカー」ではないかと噂し始めた。

二コラがハガにお礼を言いに行くと、いきなり地面が揺れだし、再びドラゴンがやってきて、今度は村を直接襲い始める。

二コラに村の人たちを避難させ、ハガは1人でドラゴンに立ち向かい、奮闘の末なんとかドラゴンの討伐に成功する。

戦うハガの姿を見た二コラは、ハガに弟子としてついて行きたいと懇願するが、その直後、なぜか二コラや村人の全身から火が上がり焼け死んでいってしまう。

ハガは涙ながらに言う。

「これは負けイベントなんです。どんな状況でもちゃんと村が全滅するか確かめることが僕の仕事なんです。」

 

実はこの世界はゲームで、ハガの本当の仕事はゲーム内の不具合をチェックするデバッカーだったのだ。

羽賀マコトを含めたデバッカーたちは、この完全体感型VRゲーム「キングス・シーカー・オンライン」にバグ調査のためログインしたが、その後なぜかログアウトができなくなってしまっていた。

地道に仕事をしてバグを報告し続ければいつか出られるだろうとハガは真面目に仕事をしていたが、ログアウトできなくなってからすでに1年が経とうとしていた。

 

今回の調査をまとめようとしたとき、ハガのもとへ何者かがやってくる。

それはさっき燃え尽きたはずの二コラだった。

ありえない状況に困惑するハガだったが、二コラとともにバグ調査の旅を続けることに…

感想

この作品は不完全なゲームの世界に取り残されてしまったデバッカーの物語です。

ゲームの世界に入って出れなくなってしまったという設定は『ソードアート・オンライン』みたいですね。

しかしこの物語の主人公はプレイヤーではなく、あくまでデバッカーという立ち位置。

ゲームもまだ完成されておらず、バグだらけの世界です。

そんな世界でハガは1人クソ真面目にバグ調査をし続けています。

強力な技を使うわけでもなく、敵をパターンに入れて地道に戦う感じは本当のゲームみたいで面白いです。

また、壁抜けバグの調査のために壁に体を擦り付けたり、いろんな角度からぶつかってみたりしているのも笑えますね。

こういうバグ、マリオとかゼルダでよくありましたね。

 

取り残されたのはハガ以外にも同じ会社の人間、他の会社の人間と結構いるようです。

他の人達はゲームから出られなくなり、調査をやめて禁止されているデバッグモードで遊び始めてしまっています。

そしてハガはテスラと名乗るメタAIから「デバッグを行わず好き放題している愚かなデバッカー共をゲーム内から排除してほしい」と頼まれてしまいます。

今後、デバッカー同士の戦いもありそうですね。

相手はデバッグモードを使うのでほぼ無敵です。

ハガはそんな相手にどうやって立ち向かっていくのか。

とても楽しみです。

 

また、ゲームから出させてもらえないのはなぜでしょうね。

バグの報告をすると修正されるので、ゲーム開発者が現実世界でいなくなったとかではなさそうです。

ゲーム開発者はハガたちをなぜゲーム内から出さないのか。

何か目的があるのか。それとも完全にバグがなくなれば出してもらえるのか。

この辺も気になりますね。

 

今後どんな展開になっていくのか。

次の巻が待ち遠しいです。

 

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おわり