本日は陰キャの男の子が陽キャの女の子に恋をする青春ラブコメを紹介します。
陰キャで話しかけることもできない。
でもあの子のことが気になってしょうがない。
そんな恋の物語です。
『僕の心のヤバイやつ』(桜井のりお)
どんな内容?
主人公の市川京太郎は中二病真っ最中の陰キャ。
彼には今最も殺したい人物がいました。
それは同じクラスにいる学校一の美人で陽キャの山田杏奈です。
市川は彼女に見下されていると勝手に思い込み、彼女にナイフを突き立てたらどんな感触がするのかという想像を夜な夜な繰り返しては自己嫌悪しています。
そんなある日の昼休み彼は見てしまいました。
図書室で一人おにぎりをほおばる彼女の姿を。
さらに様子を見ていると今度はポテチをニッコニコで食べ始めるわ、ゴリラのような鼻歌を歌い始めるわ、授業で発表する資料を超雑に作成するわで市川が想像していた山田とはかなりかけ離れたものでした。
そうです!山田杏奈はちょっとアホな子だったのです!
そんな山田の新たな一面を知った市川は今まで以上に山田のことが気になってしまいます。
山田の予測できない一挙手一投足に市川はドキドキさせられっぱなしに。
いつしか山田を殺害したいという気持ちとは別の感情がわいてきたことに気が付きます。
ここが魅力的!
最初は主人公が殺人大百科を読んで、変な想像をしているので、確かに「心のヤバイやつ」だなと思いました。
しかしそれは間違いでした。
本当の「ヤバイやつ」は市川の心をかき乱す山田の存在だったのです!
してやられましたね。
市川だけでなく、読者も山田のあまりの可愛さに心をかき乱されますよ!
山田の行動に思春期の市川がいちいちドキドキしていてニヤニヤが止まりません。
陰キャだから面と向かって話すこともできない。
この気持ちすごい分かります!私もそうだから。
でも彼女のために役に立ちたいともがく姿が応援したくなりますし、面白いところです。
山田のアホな行動もとても可愛いです。
最初はただのアホな子と思っていましたが、話が進むほど、山田の行動に心惹かれていきます。
ちょっとした山田の表情もとても可愛いくてほっとけないと思う市川の気持ちにとても共感してしまいます。
山田もときどき市川の様子を窺うシーンがあるんです。
もしかしたら山田も市川のことが…
はたして二人の距離は縮まるのか!?
ニヤニヤが止まらないラブコメ。
オススメの作品です。
おわり