カッパ室長です。
今回はサンデーうぇぶり少年サンデーコミックス『アイツノカノジョ』第8巻の見どころ紹介や感想を書かせていただきます。
※ネタバレを含むのでご注意ください。
第7巻の紹介記事はコチラ↓↓
『アイツノカノジョ』
著者:肉丸
第8巻の見どころ(ネタバレ注意)
タクトの秘密、雫の秘密
「私はリクの事が好き。」
そう空野タクトに告白した水瀬雫にタクトは「知ってるよ。そんな事。」と言って無理矢理キスをし服を脱がせて体を触り始める。
そんなタクトに雫は「ごめんね…」と謝る。
『アイツノカノジョ』第8巻 P16,17より驚くタクトに雫はさらに「ずっと…最初から、タクトが好きだったのは…」と口にすると、タクトは「やめろ」と大声でその後の言葉を遮り逃げ出していくのであった。
逃げ出したタクトだったが雫の母親に見つかり、車で送ってもらうことになってしまう。
その時、雫の母親から「(雫は君たちと)もう、会えなくなるかもしれないんだし。」という衝撃の言葉を聞く。
雫の病気は大した事はなくもう手術も終わっているはずなのにと困惑するタクト。
雫はまだ俺にもリクにも話していないことがあるのかと考えたタクトは知っているフリをしながら母親から話を聞こうとして…
再会
タクトからの手紙を読んだ石月リクは雫が東北の○○という街にいることを知る。
そして全財産2万を握りしめ、新幹線と自転車を使って雫に会いに行くことに。
伊波うみみに「ちゃんと、帰ってきてくださいね。」と見送られ、リクは出発するのであった。
雫はタクトから電話がかかってきて、会いに行くと言われ待ち合わせ場所の駅へと向かう。
そこで待っていると雫の目の前にはタクトではなくリクが現れ…
感想(ネタバレ注意)
「サンデーうぇぶり」にて金字塔を打ち立てたインモラル恋愛譚もついに完結してしまいました。
第8巻ではこれまで明かされていなかったタクトの秘密や雫の秘密が明らかになり、そしてリクが雫と再会を果たすお話などが描かれ物語は幕を閉じました。
まずはタクトの秘密についてのお話から。
タクトが雫と付き合った理由、それはリクと雫の二人から置いていかれるのが嫌だったからでした。
そう タクトが思いを寄せていたのは雫ではなく、リクのほうだったのです。
まさかすぎる展開でこれには本当に驚きましたね。
リクと雫がお互い想い合っているのが分かってしまい、このままだと雫にリクを取られてしまうと思ったタクトは、雫に取られないようにするために雫と付き合うことを選んだようです。
タクトがリクを好きになったのは幼い頃に実家の厳しさに耐えられず逃げ出したタクトをリクが優しく受け止めてくれたからのようです。
この事を知ったうえで最初から読み返すとタクトがちょっと怖く見えちゃいますね。
というかタクトもリクのことが好きとか、この作品に出てくるキャラみんなリクのこと好きすぎじゃないですか?
最初は雫を奪い合う三角関係だと思ったのに、実際はリクを奪い合う三角関係というオチだったのには驚きです。
次に雫の秘密の話へ。
前回彼女は何かの手術を受けていたようですが、それとは別に何か重たい病気に罹っていることが母親の話から明らかになりました。
海外で手術を受けても成功率は低く、こちらに戻ってこれる確率は2割程度と言っていました。
これは4月の段階ですでに病気が分かっていて、雫は二人に悲しい思いをしてもらいたくなくて秘密にしていたんだとか。
そしてタクトと付き合った理由はタクトに告白され、断ったらリクとタクトと自分の今の関係が壊れてしまい楽しい思い出が作れなくなると考え付き合ったそうです。
雫はリクと幸せな関係になることよりも三人の今の関係を大事にしたかったんですね。
そして物語の終盤、リクは雫と再会を果たし、お互いの気持ちを確かめ合うように♡♡♡。
『アイツノカノジョ』第8巻 P140,141よりついにですね。この回のタイトルが『ずっと待ってた』で、読者たちもみんな同じ気持ちだったと思います。
二人は結ばれこれでハッピーエンドかなと思ったら、最終話はなぜか2年後のお話に。
これは読んでいて???となりましたね。
しかも雫がいなくなってて、うみみエンドになってるし。
うみみのために頑張ってくれたリクに、今度はうみみがリクの居場所になってあげるそうです。
うみみ推しの人は嬉しいでしょうけど、これはちょっと賛否別れる終わり方だったと思います。
最終巻の書き下ろし漫画にはリクと雫の♡♡♡シーンだけでなく、これまで雫がどうしてあんな行動をとっていたのかの理由などが雫の口から明らかになっています。
第8巻の表紙の絵にもなっている最後に涙を流しつつも笑顔でリクのもとから去っていく雫の姿は綺麗だけど悲しさもあってとても良かったと思います。
描き下ろしじゃなくてこれを最終回にした方が絶対良かったでしょ。
サンデーうぇぶりで読んでいた人はこれを読めていないわけだから、最終回に納得いかないのは当然かなと思います。
読者全員が望むハッピーエンドではありませんでしたが、インモラル恋愛譚だからこういう終わり方もアリなのかな?
♡♡♡なシーンも楽しめたし、色々考えさせられる漫画でした。
■■ここからは個人的にモヤモヤしたことなどを書かせていただきます■■
モヤモヤした原因は色々な伏線が未回収で終わってたり、疑問点が多いことにあると思います。
第1話からあった「卒業まであと○○○日」というのは結局何だったのか?
最終話で卒業式すらなく、いきなり2年後の大学生の姿を見せられちゃいましたからね。
作者が物語を描き進めていく中で、何か考えが変わった結果なのかもしれません。
次に第7巻で雫が落とした名刺は何だったのか?
北陸と書かれていたからてっきり雫は北陸に行ったのかと思ったのに、実際は東北にいましたしね。
あれだけ意味深に描かれていて結局何にも説明がなかったのは残念でした。
雫が何の病気なのかも結局明らかになってませんでしたね。
これは何の病気にするか面倒くさかったからご想像にお任せします的なことなのかな?
というかリク視点だとマジで何も説明されることなく物語が終わってるのが可哀想すぎます。
読者は雫やタクトの会話からある程度推測できたこともありましたが、リクは最後まで何も分からないままですから。
不憫すぎる主人公でしたね。
あと、やっと雫に再会できたのにリクはなぜ再び姿を消した雫を追いかけずに帰ってきてしまったのか。
あの時雫が住んでいる家が分かっていたんだから、もう一回突撃すべきでしょう。
もうその時にはいなかったということなのかな?
そしてよく分からないまま姿を消したタクトは何をしてるの?
雫だけじゃなくお前までいなくなったせいでリクは心に倍以上のダメージ負ってるんですけど。
最終話のラストでリクのスマホに電話がかかってきたやつもモヤっとしましたね。
これは雫からなのかな?それともタクト?
これも読者のご想像にお任せしますということなのでしょう。
つーか電話するのに非通知設定にするなよって思いましたね。
これ雫でもタクトでもなくただの迷惑電話というオチにもできちゃうし。
それでもし雫からの電話だった場合、せっかく前を向いて歩き始めたリクはどうすればいいのってなりますよね。
うみみと修羅場になるの確定じゃん。
最後まで読んで雫とタクトは自分のことしか考えてないなと思いました。
雫は悲しい思い出をリクたちに残してほしくないと思っての行動だったのでしょうけど、リクにとっては何も分からないまま突然大事な人がいなくなるわけで、その喪失感はとてつもないものだったでしょう。
タクトも自分のせいで三人で過ごす最後の時間がメチャクチャになったわけだし。
まぁ 人間なんてしょせん自分のことで精一杯ということなのかもしれませんが。
最後が駆け足気味&迷走気味で終わってしまったのが本当にもったいないなと思いました。
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