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【ボロボロのエルフさんを幸せにする薬売りさん 第1巻 あらすじと感想】名作を拡大漫画化!薬売りとエルフ、二人の数奇な運命を描く異世界ファンタジー!!

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カッパ室長です。

 

今回は水曜日はまったりダッシュエックスコミックにて連載中の漫画 ヤングジャンプコミックスボロボロのエルフさんを幸せにする薬売りさん』の第1巻を紹介させていただきます。

 

※ネタバレを含むのでご注意ください。

 

ボロボロのエルフさんを幸せにする薬売りさん

漫画:細川真義
原作:ぎばちゃん・綾坂キョウ

 


どんな内容?(ネタバレ注意)

薬売りとエルフ、二人の数奇な運命を描く異世界ファンタジー

田舎の小さな集落で工房を営んでいる薬売りの男

ある日、彼が山一つ離れた街に買い出しに行くと質屋の主人から声をかけられる。

そして主人は薬売りにあるモノを引き取らないかと勧めてきた。

それはモノではなく、ボロボロになったエルフの娘だった。

散々弄ばれた挙句捨てられたエルフだと店主は言い、ほとんど布切れのようなボロを纏っただけの身体は全身に鞭の痕があり、両手両足は包帯が巻かれ、爪は剥がされ歯も奥歯以外が失われている。

さらに眼球反応もなく視力を失っており、左眼球にいたっては物理的に消失していた。

八十年前の戦争をきっかけに大陸に住む五種族は互いに敵愾心を抱いて生活している者も多くいる。

彼女を傷つけたのはそんな中でも特に悪質な他種族を人と思わないようなイルダ人人間だった。

コレね・・・。万能薬の素材になるらしいけど使えそうなら買ってくれない?」と軽い口調で話す店主の態度と、微かに聞こえるエルフの「おうちに帰りたい」という言葉を聞き、薬売りはこみ上げる怒りを必死に抑えながら「引き取ります」とはっきり答え、エルフを家に連れ帰ることに。

薬売りはエルフの「家に帰る」という願いを叶えるため、彼女にリズレ復活という渾名あだなをつけ、この名のとおりに限りなく元の生活に近いものを取り戻せるように治療を施すことを誓うのであった。

『ボロボロのエルフさんを幸せにする薬売りさん』第1巻 P44,45より

感想(ネタバレ注意)

この作品はもともとはぎばちゃん先生がTwitter(現在のX)で投稿していた漫画で、それを綾坂キョウ先生が小説化し、今回細川真義先生がその小説をもとに拡大漫画化オーバーコミカライズしたものになります。

私も当時Twitterで読んでいましたが大まかな内容しか覚えていなかったため、今回改めて読むことができてとても嬉しいです。

 

まず細川真義先生の絵は本当に綺麗で素晴らしいです。

最初読んだときぎばちゃん先生が描いているのかな?と思うほど原作に忠実に描かれていると思います。

 

物語は薬売りさんが街の質屋で売られるボロボロのエルフを見つけるところから始まります。

そんなエルフにリズレと渾名をつけ、リズレを元の生活に戻すために薬売りさんとリズレの二人が奮闘していきます。

最初の質屋にモノとして置かれるリズレの姿が悲惨過ぎて、読んでて本当に胸が痛くなりました。

質屋の主人も悪気はないのだろうけど、リズレのことをモノとしか見ていないのも胸糞悪いんですよね。

あと捨てた後もリズレを苦しませようと遅効性の毒まで仕込んでいたお偉いさんも人として終わってて最悪でした。

でも集落に戻ってからご近所のアネさんとモネちゃんが良い人すぎて本当に癒されました。

最底辺の人間を見てからだから、より天使に見えちゃいましたね。

 

出会った時はモノのようにまったく反応しないリズレでしたが、薬売りさんに介抱してもらううちに徐々に感情や命の輝きを取り戻していきます。

柔らかくしたご飯を食べさせてもらい涙を流すシーンでもヤバかったですが、その後の歯を作ってもらいステーキが食べれて涙を流すシーンはもらい泣きしそうになっちゃいました。

最初は無表情だったのに、第1巻のラストでは笑顔を見せるようになってて、薬売りさんの努力が報われたのが本当に良かったなと思います。

『ボロボロのエルフさんを幸せにする薬売りさん』第1巻 P135,139より

 

第1巻では薬売りさんはリズレのために歯を作ったり、毒を治すための薬の材料となる魔物を狩ったりしています。

薬売りさん、薬を作るだけでなく色々なことができて凄すぎない?

魔物を狩るときに使った「極魔法アルマ」とかはどこで学んだのでしょうね?

 

薬売りさんはリズレを連れ帰る途中、地中から無数の手と顔が這い出てきて「人殺し」と言われる夢を見ていました。

それに自身の手も血にまみれているようでしたね。

薬売りさんの過去に何があったのでしょう?

その後も、幼い頃に周りの人間から迫害を受けている様子や、魔族らしき人物に助けてもらう様子なども描かれていました。

彼もけっこう大変な人生を歩んできているみたいですね。

彼が薬売りとなり現在リズレを助けているのは、かつて自分が魔族の人にしてもらったことを自分もしようと思っているからなんでしょうね。

薬売りさんの過去についても早く詳細が知りたいです。

 

次回は薬売りさんの昔馴染みにリズレを診てもらい、壊死した手足をどうにかするようです。

肉体の物理的な回復を可能にする秘薬「ハイポーション」の精製を目指したいが今の自分では厳しいと薬売りさんは言ってたし、この昔馴染みに助けてもらうしかなさそうですもんね。

はたして昔馴染みのもとへ旅立つ二人にどんな試練が待ち受けるのか。

原作小説はコチラ