【サキュバスの別れさせ屋さん 第1巻 あらすじと感想】標的はクズ男たち！「男と別れたい女性」を手助けするダークヒロイン！！

カッパ室長です。

 

今回はカドコミにて連載中の漫画『サキュバスの別れさせ屋さん』の第1巻を紹介させていただきます。

 

※ネタバレを含むのでご注意ください。

 

『サキュバスの別れさせ屋さん』

作画：湖住ふじこ
脚本：ジャム・ヘンドリックス

どんな内容？（ネタバレ注意）

ハニトラ要員となってクズ男から女性を救う！？

麗しい容姿の女子大学生・桜庭さくらばジル。

彼女は他人の男だけを食い漁り、交友関係を破壊することを至上の悦びとしているクソビ〇チ。

そんな彼女の正体は、人間のオスから精気を搾精する低級悪魔サキュバスと人間のハーフだった。

ある日、ジルは辻つじ巴ともえと名乗る弁護士に正体を見抜かれ、「貴女は近々これまでの数え切れない不貞行為で訴訟されることになる」と言われる。

ジルは巴をいつものように消そうとするが、実は巴は陰陽師でもあり、彼女の呪符によってジルは逆に捕縛されてしまうのであった。

そして巴はジルにこれまでの不貞行為を見逃す代わりにあること・・・・を強要してくる。

それは「男と別れたい女性」の手助けをする限りなくグレーで♡♡♡なおしごと、要するにジルにハニトラ要員となってもらい男と別れるための“浮気の証拠”をでっち上げるというものだった。

こうしてジルは巴と共に“サキュバスの別れさせ屋さん”を開業することになるのであった。

感想（ネタバレ注意）

この作品はヒロインがクズ男と不貞行為をして「男と別れたい女性」の手助けをするお仕事をしていくお話です。

 

ヒロインの桜庭ジル（本名：桜庭・ジル・梅子）は他人の男を食い漁る最低女ですが、それには理由がありました。

まず彼女がサキュバスと人間のハーフであること。

搾精しないと生きられない体質のため、彼女は定期的に男から精気を奪わないといけません。

そしてハーフのためサキュバスとしても不完全な彼女ですが、そんな自分でもどんな男もオトすことができることを証明するために“他人の男”を食い漁るようになったようです。

ハーフのせいで“魅了チャーム”などのサキュバスらしい力はなく、デメリットしかない体質でも自分の身体や言葉でサキュバスのように人々を本性丸出しの醜い獣にしてやろうとしていたみたいですね。

こんな性格がひん曲がってしまったのは彼女がツライ過去を持っているからのようです。

早くに両親を失い、自分で搾精もできなかったジルがここまで生き延びてくるには相当大変な思いをしていたと思います。

第1巻でもその辺りが夢（回想シーン）として少し描かれていましたが、後々もっと明らかになってくるのでしょうね。

 

“サキュバスの別れさせ屋さん”はヒロインの桜庭ジルと悪徳弁護士であり陰陽師でもある辻巴、そして巴の助手でカラス天狗の伏山ふしやま花はなという少女の3人で仕事をしていきます。

サキュバスに陰陽師にカラス天狗、この世界にはこういった怪異的な存在が普通にいるようですね。

ということは今後ジルたち以外にも妖怪や怪異が出てくる可能性もありそう。

クズ男が妖怪や怪異だったらジルもオトすのに苦戦しそうだし、ましてやインキュバスが相手だったらジルが勝てるのかも怪しいですね。

 

花は小柄で可愛らしい女の子ですが、武闘派らしく困った時の戦闘要員のようです。

彼女はジルと違い自主的に巴の下で働いているようですが、一体どんな関係なんでしょうね？

花は「巴さんには恩がある」「巴さんがいなかったらこんな明るい世界で生きるなんてできなかった」とも言っています。

一体花にどんな過去があるのか、気になりますね。

 

第1巻は男から性的暴行を受け、それをネタに脅迫され半強制的に入籍した女性・大内綾を救うお話でした。

標的の男・大内大翔はアングラ格闘興行で有名人、その上サプリメント販売やジム経営もしているお金持ち。

ジルは彼が経営しているジムに体験入会し、男ウケの良い格好をして大翔を誘惑していきます。

さっそく大翔と♡♡♡を始めるジル。

百戦錬磨のはずのジルですが、序盤は大翔のテクで気持ちよくされてけっこう危なかったですね。

やはりこの辺りが完全なサキュバスでなくハーフの弱さなんでしょうか？

でも中に入れて搾精を始めてからは形勢逆転し、一気に精気を吸いとり大翔をシナシナにしちゃってました。

その後は、綾が浮気の証拠をマスコミに売り、大翔は逮捕＆多額の慰謝料を払わされての離婚となりました。

綾は作戦通りただ別れるだけでなく、大翔の人生も終わらせ、自分は多額のお金を手に入れることに成功していました。

普通だったら男に対してざまあみろという気持ちで終われるのですが、大翔は綾のことをちゃんと愛していたようだし、綾もどちらかと言うと金目当てだったことが判明してしまい、大翔のことがちょっと可哀想だなと思ってしまいました。

ラストで綾のほうにも何か罰が下っていればスッキリしたのですが…

まぁこの仕事はあくまで“別れさせ屋”で、それ以外のことは関係ないというスタンスなんでしょうね。

 

次回の依頼者は中学生の女の子たち。

相手の男は〇リコンの変質者かな？

これは完全に相手が悪者っぽそうだし、今度はもっとスカッとする展開になってほしいですね。