こんにちは、こんばんは。
カッパ室長です。
今回は週刊ビッグコミックスピリッツにて連載中の漫画『この世は戦う価値がある』の第1巻を紹介させていただきます。
※ネタバレを含むのでご注意ください。
『この世は戦う価値がある』
著者:こだまはつみ
限界OLが掃き溜めにさよならする話#漫画が読めるハッシュタグ
(1/16) pic.twitter.com/Ga6kRW5n6c
— こだまはつみ『この世は戦う価値がある』連載 (@k8d2m3) May 8, 2023
どんな内容?(ネタバレ注意)
掃き溜めにさよならし、人生の決算を始める
社会人3年目のOL・伊東紀理。
彼女は毎日叱るお局様や距離間が近い上司などによるセクハラ行為に耐え、キャパオーバーな仕事量によって終電まで残業、家でも残った仕事をしていた。
さらに真夜中でも呼び出したり、金を要求するモラハラ彼氏のせいで寝る暇もなく体はボロボロになっていた。
それでも「役に立つ人間になりたい。」という思い一心で日々を生き抜いていた。
だがある日、お局様に叱られ体調が悪くなった紀理が家に帰る途中、彼氏の浮気現場を目撃してしまう。
全てがどうでもよくなってしまった紀理は死を決意する。
死ぬ前の荷物整理を始めると、紀理はたまっていた郵便物の中から1枚のカード「臓器移植登録カード」を見つける。
このカードがあれば紀理が死ぬ時、臓器移植をすることで11人の人生を救うことができる。
それは紀理にとって自由に生きる権利となった。
これからは自分のために生きることを決めた紀理は見た目も変え、仕事も辞め、彼氏からも金を回収する。
我慢してたことはやり返し、自分が返せていないものはきっちり返し、奪われたものは取り返す。
こうして紀理の人生の決算が始まるのであった。
感想
この作品は掃き溜めのような生活をしていた限界OLが吹っ切れて新たな人生を歩んでいくお話です。
最初の身体も精神もボロボロ状態の紀理が読んでて本当に可哀想でした。
自分のことよりも周りの人に気を遣って生きている人ってこうやってボロボロになることが多いですよね。
死に方を検索して、涙を流しながら「なんでそれでも生きていかなきゃいけないの」と言うシーンは本当に辛かったです。
ですが、そこから吹っ切れた紀理が一気にキャラが変わって面白くなっていきます。
イメチェンした紀理が会社にやってきて、お局様に「今まであんたがやってたのはセクハラですよ」と言い負かすところはカッコよかったです。
もう無敵状態でしたね。
さらにはモラハラ彼氏をぶん殴るためにバットを買うし、それで本当に彼氏にフルスイングするし。
読んでいてスカッとしました。
これから紀理は人生の決算をするため、我慢していたことをやり、借りていたものを返し、逆に奪われたものを取り戻すために生きるようです。
周りの人たちはそんな紀理を見て心配したり不気味がっていますが、紀理の人生だし楽しんだもん勝ちですよね。
この作品を読んで自分を大事にすることの大切さを教えてもらえた気がします。
紀理ほどのことはできないにしろ、私たちももっと自分がやりたいことを積極的にしていったほうがいいと思えるようになりました。
今のところ紀理は借りていたものを返したり、ねるねるねるね(※作中では“ねりねりねりね”)を食べたりと子供っぽいことをやっています。
でも昼からビールとかはオッサンっぽいかな?
これから紀理がどんなことをしていくのか楽しみですね。
また酒屋の娘・北山夕香とのお話も気になります。
彼女の母親は6年前にひき逃げに遭って亡くなっていました。
その犯人を一緒に見つけるということになりましたが、どうやって見つけていくのか。
これから紀理が色々やっていく中で様々な人と出会い、それによって犯人が見つかるという感じかな?
どうなるのか楽しみです。
あと紀理が夕香に言った「その代わり一緒にあたしのやりたいこと付き合ってね」というのが気になります。
紀理が自分を捧げるような生き方をするようになったのは弟を失ったためでした。
病弱だった弟を守るため弟中心の生活をしてきたと言っています。
紀理は子供の頃は我慢ばかりの生活だったのかもしれませんね。
ですが弟を守り切れなかった自分には価値はないと思い、そんな自分の帳尻を合わせるために世間に全部差し出すようになってしまったようです。
かなり辛い過去がだったようですね。
紀理はこのせいで変わってしまったようですが、紀理の両親はどうなったのか気になります。
今後登場すると思いますが、もしかしたら紀理の味方ではなく紀理と対立する側として登場しそうですね。
紀理はやりたいことをリスト化していましたし、今後どんなことをしていくのか楽しみです。
そしてそれらをすべて終えた時、紀理は自分の人生の価値についてどう思うのか。
早く続きが読みたいですね。
単行本第2巻は2024年3月12日頃発売予定です。
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