ファンタジー

【軍神のタクト 第1巻 あらすじと感想】天才戦略ゲーマーが滅亡寸前の異世界を救う!?

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

 

カッパ室長です。

 

今回はマガジンポケットで連載中の作品軍神のタクト』の第1巻を紹介させていただきます。

『インフェクション』及川徹先生の最新作です!!

 

※ネタバレを含むのでご注意ください。

 

軍神のタクト
著者:及川徹

どんな内容?(ネタバレ注意)

天才戦略ゲーマーが異世界で魔物との戦いの指揮を執る

コミュ障で友達のいない高校2年生の瑞鳳ずいほう乃明のあ(ノア)

しかし彼の素顔は超人気戦略ゲーム配信者だった。

世界最強の指揮官として世界から注目を集めるノアは、さらに「Ark」と名乗る覆面軍略家として世界の紛争で指揮を執り勝利に導いていた。

やがてノアはチンギス・ハン、ナポレオンに並ぶ人類史上最高の指揮官の一人と言われるほどになってしまう。

そしてある日、世界を左右する“軍神”を恐れた大国によってノアは暗殺されてしまうのであった。

 

死んだはずのノアが目覚めると、目の前には狐耳と尻尾の生えた女商人・ルコと死にかけの男性・レオ、そしてクイーンと呼ばれる美少女・依茉えまがいた。

そして突然依茉から「指揮官を継いで私達を救って下さい」と泣きつかれてしまう。

『軍神のタクト』第1巻 P61より

訳が分からない状況だが女性が泣いて助けを求めてきたためノアはあっさりと引き受けてしまう。

「俺に敗北は無い…!!」と自信満々で言ったノアであったが、敵は街を焼き尽くしている巨大な魔物。

ノアは魔法戦士とクイーン、ごく僅かな戦力を率いて、この絶望的な状況を打ち破らなくてはいけなくなってしまった。

感想

この作品は天才戦略ゲーマーである主人公が異世界で魔物相手の戦いで人々を指揮し勝利に導いていく物語です。

 

主人公のノアは指揮を執る時はキザな雰囲気でカッコイイのですが、それ以外ではオドオドしたコミュ障陰キャ野郎になっているのが面白いです。

ノアがコミュ障になってしまったのは家族が紛争地でみんな亡くなってしまい、周りから好奇と哀れみの目で見られるようになってしまったからだそうです。

今後物語が進むにつれてノアのコミュ障も治ってずっとカッコイイ状態でいられるのかもしれませんね。

でもあのキザな雰囲気がずっと続くのもキツイので、もうちょっとマイルドな感じになってほしいですね。

 

ノアは異世界に転移しましたが、今のところ自身の“軍神の頭脳”以外にチートスキルなどは与えられていないようです。

本当に自分は指揮をするだけで戦うのは周りの戦士たちという感じのようですね。

『軍神のタクト』第1巻 P92,93より

戦いは魔法戦士たちを動かし街を襲ってくる魔物を倒す、いわゆるタワーディフェンスゲームみたいです。

一回の戦闘が終わったら商人がきて買い物ができるというのもなんだかゲームみたいですね。

今は防戦一方ですが、後々は戦力を増強して敵地に攻め入るのかもしれません。

ノアも正式な指揮官になれば魔法道具『指揮官の冠』の機能が解放されるらしいので、どんな能力を得てどんな戦いを見せてくれるのか楽しみです。

 

日本にいた時はゲームや画面越しでの指揮でしたが、これからはリアルな戦いの場での指揮になります。

これがノアの指揮にどう影響を与えていくのかが気になりますね。

ゲームと違い、仲間の命はかなり重たいものです。

人々の命を犠牲にしないといけない場合、ノアは冷酷な判断を下せるのでしょうか。

間近で人間が死ぬのを見てノアの心が壊れないかも心配です。

また、人々がノアの命令通り行動しない場合もありえますね。

ゲームだったら駒は絶対命令をききますが、人間にはそれぞれ意思があるから勝手な行動をとって作戦失敗なんてこともありえそう…

仲間に信頼してもらうためにもコミュ障を治すことは必須なのかもしれませんね。

 

この作品のヒロインは街のクイーンである依茉。

ナイスバディな可愛い女の子です!

クイーンは女王アリのような存在で、彼女がいないと市民は子供を産めず、クイーンが死んだら街は即終了なんだとか。

そして依茉が守る街は安息地である王都から追い出された人間が魔物に怯えながら暮らす小さな街。

それをノアと一緒に大きな街にしていくようです。

依茉は最初からノアに好意的です。

これはすぐにノアと依茉のイチャイチャシーンが拝めそうですね。

 

あと気になるのはノアが妹を模して作ったAI・カナがどうなったのか。

異世界に転移する時に「お兄ちゃん」と呼んでいたから、彼女も異世界に来ている可能性が高そうです。

そうなったら二人目のヒロインとしてノアを助けてくれそうですね。

 

最初の戦闘を見事生き抜いたノアたちですが、戦いはまだ終わっておらず新たな敵が襲ってきました。

そして仲間の中でも一番頼りになりそうなカウルという魔法戦士が早速やられています。

このピンチをノアはどう切り抜けるのか。

続きが楽しみです。

 

単行本第2巻は2024年6月7日発売予定です。

及川徹先生の他の作品

『新世界より』

1000年後の日本。

神の力「呪力(じゅりょく)」の鍛錬に励む子供達と、それを見守る優しい大人達。

それは、完璧なまでに美しき人類の理想郷だった。

しかし、やがて子供達は、呪力の使えぬ子供がこの世界に誰1人としていないことに気付く――。

『インフェクション』

友人達によって、学校の倉庫に閉じ込められてしまった高校生・天宮晴輝と、そこに居合わせた少女・磯波きらら。

ただのいたずらのはずが……、なぜか開かない扉。

二人は三日に及ぶ苦闘の末、どうにか倉庫を脱出した。

ところが、外の世界は一変。

人を襲う“保菌者”によって、町は埋め尽くされていた!!

おわり