こんにちは!こんばんは!
ラブコメ大好き、カッパ室長です。
今回は少年サンデーコミックスの『ポンコツちゃん検証中』第10巻の見どころを紹介させていただきます。
※ネタバレを含むのでご注意ください。
■『ポンコツちゃん検証中』第9巻の紹介記事はコチラ↓↓
『ポンコツちゃん検証中』(福地 翼)
ポンコツちゃん検証中未発表ネーム
『母なる夢咲さん』1/4 pic.twitter.com/n8BKkwAsBE— 福地翼@ポンコツ10巻発売中 (@fukuchi_tsubasa) August 22, 2021
前回までのお話
夢咲さんの未来予知の能力で隕石が来るのが修学旅行の間だと判明。
そして修学旅行が始まり、夢咲さんたちは京都を満喫する。
しかしその途中、水戸くんは怪しい男たちを見かけ様子をうかがっていると後ろから警棒のようなもので殴られ、トラックの中に閉じ込められてしまうのであった。
隕石到達まであと11時間17分…
第10巻の見どころ(ネタバレ注意)
告白
冷凍車に閉じ込められてしまった水戸くん。
凍死寸前だったが“クマムシ化”の能力を起動させ、麻薬取引を行う男を撃退し脱出に成功した。
その後水戸くんは雨坂さんが待つ場所まで戻り、2人で辰巳大明神をお参りをするのだった。
その時、夢咲さんがくしゃみをしてしまい、『くしゃみをすると中身が入れ替わる能力』によって夢咲さんと雨坂さんの中身が入れ替わってしまう。
入れ替わったことに気がついていない夢咲さんは突然目の前に現れた水戸くんに驚きつつも水戸くんへの想いが溢れて告白をしようとする。
だが告白の途中で再びくしゃみをしてしまい、2人の中身は元に戻ってしまい、告白は未遂で終わってしまう。
しかし今度は本物の雨坂さんが水戸くんに告白をするのであった。
「ずっと水戸くんのことが好きでした。」
vs巨大隕石
雨坂さんの告白の直後、夢咲さんがワープ能力で2人の前にやってきて「来たで!!隕石!!!」と言う。
水戸くんと夢咲さんは『自転車で空を翔ける能力』『10倍速の能力』『クマムシ化の能力』を使って宇宙へと飛び立つ。
そして2人の前についに巨大隕石が姿を現すのであった。
隕石に上陸した夢咲さんと水戸くんはさっそく検証してきた能力を使って隕石攻略に取り掛かる。
隕石を『プリン化』して『食べた物を消滅させる能力』で削ってみたり、『スライド能力』で隕石の軌道をずらしてみたりするが効果はあまりない。
そこで『テンションMAXで無敵になる能力』で隕石を攻撃してみると周囲を粉々にする破壊力で今まで以上の手ごたえを感じることができた。
しかし『検品能力』でどれくらい破壊できたか調べると、現在の損傷率は0.00002%と2人絶望させる数字が表示されるのだった。
それでも諦めず隕石を攻略していた2人であったが、水戸くんの『クマムシ化の能力』の時間が切れてしまい水戸くんが隕石から離れることになってしまう。
水戸くんが地球に帰ってしまい、1人になってしまった夢咲さん。
そのせいでダイナマイトの導火線に『照れると顔から火が出る能力』で火をつけようとしても、1人になった不安によって照れられなくなくなり火が出せなくなってしまった。
その後も別の方法を試みるも隕石が地球に到達する5分前となってしまう。
「ごめん…水戸くん…!!
隕石…止めれへんかった…」
座り込んで涙を流す夢咲さん。
そんな時、夢咲さんは水戸くんがくれた誕生日プレゼントの手編みの手袋に目を落とす。
そして『サイコメトラーの能力』を使い、その手袋から水戸くんの気持ちを読み取った。
そこには今までの2人の思い出と水戸くんの思いがたくさん詰まっていた。
「ボクは…夢咲さんのことが好きだ。
もし隕石を止まられたら…この気持ちを伝えよう。
夢咲さん…好きだ。頑張り屋で…泣き虫で…誰よりもやさしくて…
ボクは…… そんなキミが…「大好きだ」って。」
水戸くんの気持ちを読み込んだことで夢咲さんのテンションはMAX値をはるかに超え、神々しい姿へと変化するのであった。
感想
この第10巻で『ポンコツちゃん検証中』も完結となってしまいました。
今回ついに夢咲さんたちが巨大隕石と対峙し、攻略します。
夢咲さんたちは様々な能力で隕石を攻略しようと頑張っていきます。
私がこの能力良いなと思っていた『スライド能力』や『竜巻の能力』も登場してくれて嬉しかったけど、これらでは全然通用しませんでした。
巨大隕石は強いですね。
意外にも効果があったのがダイナマイト作戦でした。
『しりとり能力』でダイナマイトを出して、『巨大化能力』でそれを最大化し、これを『透過能力』で隕石の中心まで沈めて爆発させるという複数の能力を組み合わせたもの。
ちなみに火をつけるのは『テレると顔から火が出る能力』です。
単体ではあまり活躍しないだろうなと思っていた能力たちも組み合わせることによって絶大なパワーを生み出すことができるんですね。
やはり今まで様々な能力系漫画を描いてきた福地翼先生だけあって、能力の使い方が本当にうまいなぁと思いました。
そして最終的に隕石を破壊することができた能力は『テンションMAXで無敵になる能力』でしたね。
MAX値を突き抜けるというまさかの現象で夢咲さんが神々しい姿に進化してしまいました。
この姿になれたのも水戸くんの夢咲さんへの想いがあってのこと。
やはり愛の力は偉大なんだなぁと思わせてくれますね。
あと気になる夢咲さんたち3人の恋の行方も素晴らしい形で描かれていました。
雨坂さんも水戸くんが夢咲さんのことを想っているとわかっていてもしっかりと自分の想いを水戸くんへ伝え、水戸くんもしっかり返事をしているところは良かったですね。
しっかり振られて悔いを残さず、そしてその後は仲の良い友達になっている雨坂さんは本当に良い子だなぁと感じさせてくれます。
雨坂さんはその後、大好きな漫画家内海ひかる先生と出会い、漫画家を目指していきます。
そしてこのとき雨坂さんが考えたアイディアの作品がまさかの『ポンコツちゃん検証中』という…
こういうところも面白いですよね。
あと、このとき空から雨坂さんたちを見ていた神様の横にいたのって『うえきの法則』に出てた神補佐っぽいですよね。
ということはもしかしたらこの世界は『うえきの法則』とつながっているのかも…
そう考えるといろいろ妄想できて楽しいですね。
夢咲さん、水戸くんのほうもとても良かったです。
夢咲さんが告白するのかなと思いましたが、「隕石を止められたらこの気持ちを伝えよう」と言っていた水戸くんがしっかり夢咲さんに告白してくれました。
そして何より夢咲さんの返事の仕方が最高でした。
気の利いた返事ができないからと言って、水戸くんにキスで返事をします。
これ可愛すぎましたね。
そして最後に水戸くんのことを「要くん」と呼んでいるのも良い!
物語はここでおしまいなのですが、コミックスでは特別編として夢咲さんたちの卒業式が描かれていました。
水戸くんと夢咲さんはちゃんと付き合っていてラブラブな関係です。
最後の最後で水戸くんが夢咲さんを「舞落さん」と呼ぶの最高ですね。
また夢咲さんは頑張ったご褒美として能力を1個だけ残してもらっています。
その能力が『サイコメトリー』でした。
なんでこの能力?と思いましたが、隕石もこの能力のおかげで攻略できたようなものだしなんか納得です。
能力を使っても変に目立つことはないし、相手の想いが読めるから今後の生活でも大いに役に立つかもしれませんね。
自分だったら何を残したかったかなぁ。
これまで能力系の漫画はバトルものというのが多かったですが、この作品は能力系のお話とラブコメが絶妙なバランスで描かれていてとても面白い作品でした。
また一から読み返してニヤニヤしたいと思います。
そして福地翼先生の次の作品を楽しみに待っていたいと思います。
おわり