どうもこんにちは。
カッパ室長です。
今回はヤングマガジンにて連載中の『雪女と蟹を食う』第5巻の見どころを紹介していきます。
北海道編、札幌で彩女とはぐれてしまった北。
そんなとき、北の前に現れたのはすすきののニュークラブで働く女の子・マリア。
はたして北と彩女の旅はどうなるのか!?
※ネタバレを含むのでご注意ください。
前回の記事はこちら↓↓
『雪女と蟹を食う』(Gino0808)
死ぬ前に人妻と蟹を食いに行く話① pic.twitter.com/V77DVJHOZy
— Gino0808@雪蟹4巻! (@0808gino) June 7, 2019
第5巻の見どころ(ネタバレ注意)
マリア
マリアはこどもの頃好きだった熊に似ていた北をダイゴロウと名付け、家に招く。
マリアは家出少女で家族もいないとマリアの同僚が言っていたことを思い出す北。
それでも夜の世界で働いて人助けができるマリアの存在が、北にとって正しくて強くて目を逸らしたくなるほどで、自分もこんな風に生きれたらよかったのにと悔やんでいた。
また、マリアの顔が北の元カノに似ていて、一緒に過ごしていると懐かしい気持ちになり、あの頃が自分の人生で一番幸せだったなと気づかされた。
一宿一飯の恩を返すため、マリアの散らかった部屋を片付けを任された北は、収納道具を買いに街へ出る。
その途中で自分と彩女が泊まっていたホテルを見つけた北。
マリアにマリアが元カノに似ていること、そして「最後にもう一度会えたみたいで嬉しかったよ」と告げ、北はホテルへ向かって走り出す。
北と別れ、寂しい顔をしながら家に帰るマリアだったが…
ヒーロー
マリアの店から働かないかと相談を受けた北であったが、北は「働くくらいなら死ぬ!」と拒絶する。
そこまで北が頑なに拒絶するのには理由があった。
北は刑務所から出たあと、職場で嫌がらせを受け、それがずっとトラウマとなり苦しめられていたのである。
「誰かの為に働いたって、そいつは感謝や恩なんて呆気なく忘れていく。全部無駄だった。汗水垂らしてオレがしてきたことの全てが。」
天気が悪くなり、傘を持たずに出ていったマリアに傘を届けるため、店に向かった北。
店の前に着くとそこには人だかりができていた。
恨みを持った客に火をつけられ、店は火事になっていたのだ。
みんなが避難する中、マリアは大事な場所を守るためひとり残り、火を消そうとしていた。
マリアがいないことに気づいた北は店の中へ向かう。
一酸化炭素中毒で意識を失いかけたマリアを抱き起し、消火剤を投げ一瞬で消し止めた。
マリアはそのとき、北の姿が消防士のように見えた。
マリアを連れ店から出てきた北に、店の人たちは涙ながらに何度も「ありがとう」と言う。
マリアを連れて帰る途中、北は店の人からの感謝の言葉を思い出し「今のオレには嬉しいなんて思う資格はないのに…」と思いながらも全身が熱くなり涙を流していた。
感想
今回は北とマリアのお話でした。
新たなヒロイン、マリアは元気でお人好しな明るい女の子。
彩女さんとはまた違ったタイプで可愛いです。
はじめは熊のように可愛がっていた北を、一緒に過ごすうちにどんどん惹かれているようです。
マリアは明るい子ですが、何やら悲しい過去を持っていそうな描写があります。
また、ロザリオを持って教会に行く描写も。
マリアっていう名前もこれに関係があったりとかするんでしょうか。
ここらへんについては次巻で説明されるのかな。
気になりますね。
今回、北の過去がまた少し明らかになりました。
痴漢事件後、また働き始めた北でしたが、職場の人間に冤罪のことが知られ、嫌がらせを受けていたんですね。
家族も逃げ、恋人にも振られ、そして普通に働くことも許されない。
冤罪なのにひどすぎませんか。
これじゃあ北が自殺しようとするわけですよね。
そしてマリアのお店の放火事件で北が以前は消防士だったことが判明。
ほんと犯罪者とは真逆のような、まさに正義のヒーローのような仕事をしていたんですね。
そんな北が人を助け、感謝されることの嬉しさを感じると同時に、自分はそんな感謝されるような人間じゃないと泣きながら苦しんでいる描写で今回は終わっています。
この事件をきっかけに北の気持ちはどう変わっていくのか。
また、マリアは北にどう接していくのか。
今後、北は彩女さんとマリアの2人のうち、どちらかを選ぶという感じになってきそうな予感。
ともに死のうとする彩女、ともに生きようとするマリアという展開ですかね。
北はどちらを選ぶのか。
そして、いまだ彩女さんとはぐれたままの北は無事合流することはできるのか。
続きが楽しみです。
『雪女と蟹を食う』第6巻は2020年9月上旬発売予定です。
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