本日は「人を愛すること」のすばらしさを描いた少女マンガを紹介します。
男性の方にもぜひ読んでもらいたいです。
癒され、心が温まること間違いなしです。
『町田くんの世界』(安藤ゆき)
全7巻
「このマンガがすごい!2016」でオンナ編で第3位を受賞している作品です。
2019年6月には実写映画も上映されました。
どんな内容?
みんな大好き町田くん
この物語の主人公は町田一(はじめ)は町田家の長男で16歳の高校生。
物静かでメガネ。
そんな外見ですが、勉強の成績はあまりよろしくありません。
運動神経も悪い。
スマホも持っておらず、アナログ人間で不器用。
自分でも得意分野はあるのだろうかと悩むほどです。
でも周りの人間は町田くんのことが大好きです。
なぜなのか。
それは町田くんが「人を愛し、人に愛される」男だからです。
弟に水をかけられても、いつも植木鉢に水やりしてくれてありがとうとほめ、重たい教材を先生の代わりに運んであげたり、女子生徒がポスターを張るのに苦戦していればさりげなく手伝ってあげる。
野球部の部員がボールをぶつけても、怒らずにレギュラー入りを祝ってあげる。
町田くんはごく自然に他者を思いやることができる心がイケメンすぎる男の子なのです。
町田くんのやさしさが人々を救う
ある日、町田くんは美術の授業中に彫刻刀で指を切ってしまい、処置のため保健室に行きます。
そこで授業をさぼっていたクラスメイトの猪原奈々に手当をしてもらいます。
彼女は過去にいじめを受けていて、そのせいで人嫌いになっていました。
そんな噂を聞いた町田くんは街でナンパされていた猪原さんを目撃し「僕の大切な人だから」といって連れ去ります。
(町田くん的には大切なクラスメイトという意味で言ってますが…)
猪原さんの両親は仮面夫婦で彼女は家と学校の両方で傷ついていたのでした。
求められていない場所にいるのはつらいと打ち明ける猪原さんに町田くんは優しく「俺は猪原さんにいてほしいよ」と言います。
そんな町田くんを見て猪原さんは朗らかに笑い、仲良くなります。
このように心がイケメンの町田くんが日常で様々な人と出会い、その人たちは町田くんの行動や気持ちに心を動かされ、優しい気持ちになっていきます。
また、町田くんも多くの人と関わることで、自分の恋する気持ちに気づいていきます。
ここが魅力的!
読むと優しい気持ちにさせてくれるというのが一番の魅力だと思います。
みんながこのマンガを読めば、戦争なんてなくなるんじゃないかと思うほどです。
それだけ「人を愛し、人に愛される」というのは素晴らしいことなんだと思わせてくれる作品です。
少女マンガなのに、主人公の男の子が地味な感じなのも新鮮です。
容姿も普通、勉強やスポーツもいまいち、だけどかっこいいというのがポイント。
誰にでも親切な町田くんの”神対応”に老若男女問わずハートを射抜かれていくのも面白いところです。
彼にかかればどんな相手でもキュンとさせてしまうんです。
人とのつながりや相手を想い合うことの大切さを教えてくれるこの作品。
心を温かな気持ちにさせてくれるストーリーに癒されること間違いなしです。
2019年6月に実写映画が上映されました。
マンガで予習すればより映画を楽しむことができると思います。
この機会にぜひ読んでみてはいかがでしょう。
おわり