日常

【ざつ旅-That’s Journey-】SNSのアンケート任せの気ままな旅行物語【あらすじと感想】

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今回は旅漫画を紹介します。

SNSのアンケートを使ったちょっと変わった無計画な旅の物語です。

 

ざつ旅-That’s Journey-』(石坂ケンタ

どんな内容?

漫画家志望のインドア派な大学生・鈴ヶ森ちかは、新人賞を受賞したものの連載をとれずに悩んでいました。

この日も出版社にネームを3つ持っていきますが全てボツ。

担当さんからは「最近ハマっていることや好きなものを取り入れてみては」とアドバイスを受けるも、ちかは漫画のことばっかり考えているため他に何も思い浮かばず…

自分が賞をもらえたのは奇跡だったのではないかと雨に打たれながら家に帰るちか。

ベッドに横になり「どっか消え去りたい」とぼやきながら、ちかは”旅に出たい”と思い立つのでした

軽い気持ちで旅先候補をSNSのアンケートで取ってみると、翌日想像以上の投票数になっていることに気がつきます。

後に引けなくなったちかはあまりの無計画さに不安になるが、賞金の100万を使って旅に出ることを決意します。

そしてアンケート結果の1位だった「東京の上の方」を目指して旅に出るのでした。

 

行き先は駅で見つけたチラシにあった”福島県会津若松の東山温泉”。

新幹線や電車を乗り継ぎ、目的の会津若松駅に着いたちかは温泉に行く前に気の向くままにブラブラと寄り道を楽しみます。

そしてテレビで憧れていた”飛び込みでの宿取り”を成功させたちかは温泉の気持ちよさに酔いしれるのでした。

翌日温泉街や神社を観光し、帰りの新幹線に乗ったちかは、旅の良さに気づき、気持ちが前に向きになって帰ったらまたネームを描こうという気持ちになりました。

 

後日、ちかは出版社にネームを持って行くのですが、またしてもボツ。

「旅にでたいぃっ!」

こうしてちかはお金のかかる趣味に目覚めるのでした。

ここが魅力的!

この漫画は主人公がSNSのアンケートを使って無計画な旅に出るという内容です。

観光地の名産があっても苦手だからと言って食べなかったり、目的地についてもやってなかったりと無計画な旅ならではだと思います。

そしてこの漫画の魅力的なところ

Twitterのアンケートで目的地を本当に決めているところです。

漫画のコマと一緒なんです。

そうこの漫画、実際にTwitterでアンケートを取って、本当に旅に出た感想を漫画にしているのです

面白い旅の仕方ですよね。

凄くないですか!?

このアンケートに参加すれば読者がちか達が次に旅する場所を決めることが出来ちゃうんです。

だから旅の様子があんなにリアルな感じに描けているんですね。

この後もちかは一人で旅をしたり、友人や後輩と一緒に様々なところへ旅に出ます。

各地の観光名所や名産がたくさん出てくるし、休日は混んでいて宿が取れないことや有名店は1時間待ちなどリアルな部分をたっぷり描いています。

 

あと1巻の終わりで登場する”師匠”と”りりちゃん”が気になりますね。

りりちゃんはちかが旅するところにいつも現れるのでちかを追いかけてるのでしょうか。

今後どう関わってくるのか楽しみですね。

 

読むとこの漫画みたいに行き当たりばったりで無計画なざつ旅に出たくなりますよ。

 

 

おわり